バイナンス(Binance)元CEO「CZ」、フォーブス誌の長者番付中国人富豪に返り咲き

バイナンス元CEO CZ氏がフォーブスの長者番付で中国のトップに

フォーブス誌の長者番付で657億ドルの富を築き、中国人富豪としてジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏がトップに立ち、世界ランキング24位にランクインした。

ジャオ氏は、フォーブス誌の世界長者番付で中国人富豪の座に返り咲いた。純資産は仮想通貨市場のサイクルを反映。同氏の資産は2022年にピークに達し、2025年までに回復すると見込まれている。フォーブス公式サイトによると、同氏の個人資産総額は657億ドル(約9.5兆円)で世界ランキング24位にランクイン。同氏の富は、中国における過去の規制上の問題にもかかわらず、バイナンスとBNBに大きく依存しており、中国との関連性が強いとされているが、フォーブス誌は同氏の国籍をカナダと記載している。

ジャオ氏の2018年から2025年までの純資産は、仮想通貨市場の動向と密接に連動した変動を示しており、2018年から2021年の間、資産は安定。2022年には経済的なピークを迎えたものの、このピーク後の2023年には資産が減少し、資産は2022年以前の水準に近づいていった。2024年に同氏の純資産は回復し始め、上昇は2025年まで続き、以前の最高値にほぼ達した。同氏の資産の推移は、大幅な上昇、急激な縮小、緩やかな回復を特徴とする経済の軌跡を示しており、仮想通貨関連の資産の変動性と一致している。

ジャオ氏と仮想通貨の出会い

ジャオ氏が仮想通貨に出会ったのは2013年のポーカーゲーム中で、ライトコイン(Litecoin)の考案者チャーリー・リー(Charlie Lee)氏の弟ボビー・リー(Bobby Lee)氏と、投資家のロン・カオ(Ron Cao)氏に出会ったことが始まりと言われている。

ジャオ氏は、資産の10%をビットコインに投資するよう勧められたことで保有していた不動産をすべて売却し、当時約600ドル(※現在レートで約87,000円)だったビットコインに全資産を投資したという。

また、仮想通貨業界で同氏のキャリアは急速に進展。Blockchain.comの開発責任者として入社し、その後OKCoinのCTO(最高技術責任者)に就任し、先物取引機能の構築に貢献。これらの経験が、後に最も広く利用される仮想通貨取引所の一つに成長するバイナンスの設立へとつながる基盤となった。

Zhao氏のポートフォリオ(資産構成)は、バイナンスコイン(Binance Coin/BNB)に大きく集中。公表されている保有比率は、BNBが98.48%、ビットコインが1.32%、Eurite(EURI)が0.17%、テザー(Tether/USDT)が0.03%となっている。ただし、BNB保有量の正確な量は公表されておらず、バイナンスの株式90%を保有していることから、ジャオ氏の資産は市場動向の影響を受け続けている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。