英国の仮想通貨アドバイス会社、投資家の資金に500万ポンドの損失を出し閉鎖

偽の仮想通貨専門アドバイス会社が閉鎖

英国政府の破産局は、会計上の過失と投資家の資金の損失を理由に仮想通貨顧問会社を閉鎖した事がわかった。

日本語訳:
仮想通貨に関するアドバイス会社は、投資家が資金を失い、取締役が適切な会計処理を怠ったため閉鎖された。

英国当局は、Amey Finance Academy(エイミー・ファイナンス・アカデミー)社を正式に閉鎖し、創設者が17億ドル(約2,615億円)とされる仮想通貨”Ponzi”を含む赤字投資計画に参加するよう人々を”無謀に説得”するため、同社を利用したと主張している。英国政府によると、同社は、「多数の金融サービスを提供し、確立され成功を収めている独立系コンサルタント会社」と謳っていたという。

同社はさまざまな仮想通貨スキームへの投資を検討している人々にアドバイスを提供していたものの、一部の顧客は、同社の唯一の取締役と株主による誤解を招く約束に基づいて、投資した資産全体を失っている。当局が捜査した結果、WhatsAppメッセージの中で、デズモンド・エイミー(Desmond Amey)容疑者はある顧客に対し、「投資は100点の保証であり、私を信じてください」と告げていたことを明らかにしており、破産局のマーク・ジョージ(Mark George)主任調査官は次のように語っている。

デズモンド・エイミーはAmey Finance Academyを利用して個人を無謀に仮想通貨スキームに投資するよう説得し、そのリスクについて誤解を与えた。

2018年、同社は仮想通貨に関する金融アドバイスと教育の提供を目的として同容疑者によって創設されており、ロンドンに本拠を置く同社の唯一の取締役兼株主であり、自らを「富創造の専門家」と考えていた。取締役である同容疑者は顧客に対し、仮想通貨への投資は「堅実だ」と断言していたが、投資家らは同社が提供した機会で損失を被ったと当局に通報した。

無許可運営されていたAmey Finance Academy社

FCA(金融行動監視機構)から必要なライセンスを得ていると主張していたにもかかわらず、同社は無許可で営業していたことが判明。

2022年、FCAは投資家に対し、同社が未登録企業として金融サービスと商品を提供していると通知。破産局のマーク・ジョージ(Mark George)主任捜査官によると、同社を「個人を無謀に仮想通貨スキームに投資するよう説得し、そのリスクについて誤解を与える」ために利用したと主張している。同主任捜査官は、同社が捜査中に最新のアカウントを提供しなかったことを明らかにしており、その結果、破産サービスは同社の活動の全範囲を確立できなかったとのことだ。

透明性の欠如にもかかわらず、当局は、2019年から2022年の間に少なくとも500万ポンド(約9.7億円)が同社の銀行口座を通過したと判断。当局は、適切な会計記録提出の失敗と一般的な透明性の欠如により、破産局は同社の活動、その資産と真の負債範囲、同社の銀行口座を通過した500万ポンドの使途を立証できていない。

矛盾した発言によって事実をかく乱か

調査の結果、Amey Finance Academy社は、他社が運営する仮想通貨スキームを促進していたことが明らかになっている。

これらの計画の中で、同社は世界中で17億ドル(約2,617億円)を調達したHyperFund(ハイパーファンド、※別名:HyperTech、HyperCapital、HyperVerse、HyperNation)のような企業を支持した。英国とニュージーランドの規制当局は、HyperFundに対して警告を発し、同社顧客に警告を発した。SEC(米国証券取引委員会)は同社を調査し、最終的に2024年1月に創業者を詐欺罪で起訴している。

Amey Finance Academy社による矛盾した発言により、破産サービスは同社とHyperFundの真の関係を明らかにできていないが、同容疑者は自社の銀行口座を「Bleuguavaという別の会社を通じて人々が仮想通貨を購入できるようにする」ためだけに使ったと主張しているという。

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