仮想通貨詐欺に遭った82,000人以上の個人情報が流出
偽のメディアサイトや有名人の裏書を使用した詐欺など、仮想通貨投資スキームに陥った数万人のオーストラリア人の個人情報がWebに漏洩したことが明らかになった。
シンガポールのセキュリティベンダーであるGroup-IBは、仮想通貨関連の約248,926の個人情報のうち82,263のオーストラリアユーザーのものが流失していることを発見したという。漏洩した詳細には、名前、メールアドレス、電話番号などの個人情報が含まれているようだ。
Group-IBは、漏洩したのはオーストラリア人だけではなく、英国人、南アフリカ人、アメリカ人、シンガポール人、マレーシア人、スペイン人なども存在しており、今回流失した個人情報は、Crypto Cash、Bitcoin Rejoin、Bitcoin Supreme、Banking on Blockchainなど、さまざまな詐欺で集められたものであるという。
これらの詐欺では、被害者はまず、有名なメディアアウトレットから発信されたと主張するテキストメッセージを、ショートメッセージなどで受け取り、ユーザーのデータの一部が既に入力されたローカルメディアアウトレットを装った偽のWebサイトにリダイレクトする別のURLに被害者を連れていくのが一般的である。このURLのリンクをクリックすると、ユーザーはビットコイン投資スキームなどに移動してしまい、通貨をだまし取られるなどの被害が多発している状況だ。
セキュリティベンダーは、警戒を怠らず、接続しているサイトの詳細を確認するようユーザーに警告しており、また長いリダイレクトチェーンには近づかないようにする必要があると忠告している。