27兆ドルの運用資産を持つ金融大手が仮想通貨に移行へ

大手金融企業がビットコインと仮想通貨の世界に移行へ

米国で、ビットコインETF(上場投資信託)初の上場を目指す競争が始まったことを受け、27兆ドル(約3,886兆円)という驚異的な資産を共同で管理する大手金融企業がビットコイン(Bitcoin/BTC)と仮想通貨の世界に移行している事が分かった。

日本語訳:
先週BlackRockのスポットビットコインETF申請は大きなニュースでした。
しかし、それだけではありません。米国の大手金融機関の多くは、ビットコインなどへのアクセスを提供するために積極的に取り組んでいます。
ざっと見てみましょう – 27 兆ドルの顧客資産がここにあります!

ブラックロック(BlackRock)、フィデリティ(Fidelity)、JPモルガン(JP Morgan)、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、BNYメロン(BNY Mellon)、インベスコ(Invesco)、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)を含む少なくとも8つの巨大金融企業が「ビットコインへのアクセスを提供するために積極的に取り組んでいる」とコインシェアーズ(CoinShares)のメルテム・デミラーズ(Meltem Demirors)CSO(最高戦略責任者)が指摘した。

https://coinmarketcap.com/ja/より画像引用

世界最大の資産運用会社であるブラックロックは6月16日(金曜日)、スポットビットコインETFの申請で先駆的な飛躍を遂げ、同業他社が同様の申請を急ぐなか、ドミノ効果を引き起こしたように見える。市場はこれに怒涛の動きを見せ、主力仮想通貨ビットコインの価格は2023年6月28日13時時点で、1BTC= 438万円(3万ドル)を超えて推移しており、実同時刻比0.33%、1週間で5.48%の上昇を果たしており、時価総額は85兆円を超えた。

同CSOは、利用可能なサービスが他にもあると指摘しながら、ズームアウトして全体像を見ることが常に役立つと冷静な見方を示している。ビットコインへの制度的な進入はまだ初期段階にあると指摘しており、それをむしろ滴り落ちに例え、次のように語っている。

私たちはリアルタイムで建設されている橋を見ているので、波よりも優れています。


莫大な金額からの仮想通貨投資はごく一部

27兆ドルという数字は、前述の機関全体で運用されている資産の総計を表しており、莫大な金額のうち仮想通貨への投資に振り向けられると予想されるのはごく一部にすぎないことを大手メディアが指摘している。

注目ポイントは、仮想通貨に対する機関の関心が高まっていることがデータで示されている点だ。ビットコイン先物ファンドであるプロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(ProShares Bitcoin Strategy ETF)は、6月26日に資本流入が劇的に増加し、年間で最も大幅な週間流入額となる6,530万ドル(約94億円)を記録し、資産が10億ドル(約1439.5億円)を超えた。

プロシェアーズによると、手数料0.95%の同ファンドは2023年に入ってから59.6%上昇。ブラックロックが6月15日にスポットビットコインETFを申請した後、ビットコインデリバティブへの関心が急増し、データによるとビットコイン先物の建玉(※1)はそれ以来約30%上昇した。

(※1)建玉とは…
仮想通貨信用取引や先物取引、オプション取引などにおいて、取引約定後に反対売買されないまま残っている未決済分の事。