来年を目標にビットコインなどの現物や先物取引の取引スタートを目指す仮想通貨取引所ErisXは、資金調達ラウンドシーズンBを完了し、総額にして2750万ドル(約31億円)の資金を合計21社から調達したことを発表した。
資金調達した企業には、2019年前半にビットコイン先物のスタートを予定している大手証券取引所ナスダック(NASDAQ)をはじめとして、世界トップの市場規模を誇るマイニング企業BITMAIN(ビットメイン)、フィデリティ・インベストメントが率いる投資グループなどから資金調達を行なったようだ。
- BITMAIN
- Fidelity Investments
- Cboe
- Consensys
- CTC
- Digital Currency Group
- Nasdaq
- Monex Group
- Pantera Capital
これらの資金調達の合計金額は明らかとなっているが、各企業の投資金額は明らかとなっていない。
ErisX CEOとBITMAIN CEOの発言
また、出資を受けた仮想通貨取引所ErisXのCEOであるThomas Chippas(トーマス・チッパス)氏は、調達した資金について次のように述べている。
ErisXは最先端の企業からの財政支援が増加するにつれて、機関投資家と個人投資家の両方にとって最も堅牢で安全で規制されたデジタル資産提供を提供しています。資金の第2ラウンドを終了することで、私たちは現代的なプラットフォームを構築し、チームを拡大することができます。
同社の公式HPにはビットコイン(BTC)以外にもイーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)の先物・現物取引を予定しているという。
また出資を行なったBITMAIN(ビットメイン)社のCEOであるJihan Wu(ジハン・ウー)氏は次のように述べている。
「多くのお客様がさまざまなヘッジ手段を探し求めており、ErisXのような米国の規制準拠の取引所が1つのプラットフォームでスポットと先物契約を提供していることを喜ばしく思います。”我々は、顧客がこの戦略的パートナーシップが有益であると確信している」
ビットコイン先物取引に関するニュース
今回、仮想通貨取引所ErisXへと出資した企業の中にはすでに、ビットコイン先物取引をスタートさせている企業や、それを予定している企業がなを連ねている。
Cboe(シカゴオプション取引所)は2017年にビットコイン先物取引をスタートさせ、市場の法定通貨がビットコインに流入したことによって仮想通貨市場は大きな盛り上がりを見せた。さらに、世界2位の証券取引所であるナスダックは、2019年前半にビットコイン先物取引をスタートする方進を発表している。
これらのビットコイン先物に関するサービスは、仮想通貨市場へ大きな資金流入を持たすことになるだろう。