仮想通貨市場は2019年にビットコインをはじめとする仮想通貨の価格上昇とともに、急激な市場成長を迎えるかもしれない。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)に続き、世界の証券取引所で2位に位置するナスダック(NASDAQ)は3日、先月28日に報じられていたビットコイン先物の取引スタートについて、2019年前半にはスタートすると、ナスダックのメディアチーム担当副社長であるJoseph Christinat氏が発言した。
ナスダックは以前から、ビットコイン先物について前向きな姿勢を見せており、先月28日には米ブルームバーグの報道によって「2019年第一四半期を目処にビットコイン先物を検討している」ことが報道されていた。
Joseph Christinat氏は今回のビットコイン先物ついて次のように発言している。
Bitcoin先物は上場予定で、来年の上半期に開始する予定です。米商品先物取引委員会(CFTC)からの承認を待っていますが、それを学問的に形とする。我々は何をしているのかについての多くの憶測や噂を見たことがあるが、誰も私たちのとこまで来て、それを確認することはなかった。なのでここでビットコイン先物について発言をする。
では実際にビットコイン先物がナスダックにてローンチされるとどうなるのか?
ナスダックのビットコイン先物は実現するのか?
ナスダックは世界中の大手投資家をはじめ個人投資家まで知られる証券取引所である。
ナスダックはビットコイン先物について慎重な動きを見せており、ニューヨークで開催されたカンファレンス「コンセンサス」にて、VanEck社のディレクターであるGabor Gurbacs(ガボール・ギャバックス)氏はナスダックと提携することを発表している。
@Nasdaq and VanEck’s @MVISIndices announces #index #partnership and intention to bring to market transparent, regulated and surveilled #DigitalAssets products, such as #Bitcoin futures contracts. More info to come. Share & follow us. #crypto #futures #SMARTS #ConsensusInvest pic.twitter.com/Q2oCZx4pp1
— Gabor Gurbacs (@gaborgurbacs) November 27, 2018
また、ナスダックは8月にもシカゴにてミーティングを開催。ウィンクルボス兄弟が運営する取引所Gemini(ジェミニ)をはじめとした6つの取引所の代表が参加し、ビットコイン先物などに関する共同事業のミーティングを開催していた。
しかし、これらの期待を実現する日程は正確なものではない。
それも、ナスダックは2017年11月にビットコイン先物について「2018年半ばに予定している」と発言していたが、サービスの確立と構築が不十分であるとして延長がされていたのだ。さらに、同じくしてビットコイン先物を2018年12月に予定していたBakkt(バクト)は先月20日、ビットキン先物を「2019年1月24日」に延期することを同社のCEOであるKelly Loeffler氏が発表している。
2019年がビットコイン上昇の年になる!?
では実際にビットコイン先物がスタートされた場合どうなるのか?
2017年12月、ビットコインをはじめとする仮想通貨全体が上昇した際に、シカゴマーカンタイル取引所(CME)とシカゴオプション取引所(CBOE)がビットコイン先物をスタートさせている。これによってビットコインなどの仮想通貨は大きな上昇を見せたのだ。
ビットコイン先物は市場の大手投資家をはじめ個人投資家までもがビットコインを購入し、投資目的として使いやすくなる機会を与えることとなる。コインベースの調査では仮想通貨の参入について傍観している投資家の資産総額は約100億円を越えると予想されている。
これらの資金の参入はビットコインに大きな市場成長を与え、それに伴った多くの仮想通貨プロジェクト(その他のアルトコイン)に前向きな影響を与えるであろう。