仮想通貨で決済できる児童ポルノサイトが、スペイン警察により閉鎖
スペインの民間警備隊は、国内または海外で運営されているさまざまな児童ポルノプラットフォームに関連する3人を逮捕したことが明らかになった。逮捕された中には、フィリピンの犯罪者が運営するプラットフォームで児童ポルノコンテンツを購入し、その代金を支払ったとして人物やマドリードで16歳の継娘を性的虐待して児童ポルノを作成した人物が含まれていたとのこと。
このポルノサイトでは仮想通貨による決済が可能であり、1回目と2回目の逮捕に関連するWebサイトの違法なコンテンツの支払いに、仮想通貨が使用されていたようだ。ユーザーはビットコイン、アルトコインを匿名の送金サービスにて送信し、ダークネット上の違法なビデオにアクセスしていたとのこと。犯罪者は、匿名の仮想通貨を使用してトランザクションを匿名化しトークンの支払いを行なっていたが、スペイン警察は多くの仮想通貨取引所のトランザクションを分析し逮捕に至ったようだ。
特にビットコイン取引は、事実上ほとんどが偽名であり、ビットコインブロックチェーンを使用すると、だれでもトランザクションを検査して見つけることができ、トランザクションがどこに行き来するかがわかるようになっている。また、ブロックチェーンを使用すると、特定のビットコインアドレスが持っているトークンの量や、トランザクションを処理している他のアドレスを調べることができる。そのため、もしビットコインのアドレスがコインベースアカウントに属している場合、技術的には裁判所は会社にアカウントの個人情報などの情報の開示を要求することができるということになる。
さらに、法執行機関または法医学会社は、ブロックチェーン内のパターンを見つけて調査し、容疑者を特定できるような仕組みを持っているとのことだ。
最近では、イギリスの警察が当時ロンドンを拠点とするEllipticに連絡して、ダークウェブ内の麻薬の売人を捕まえた例や、米国麻薬取締局と内国歳入庁がコインベースのアナリティクス製品を使用して、仮想通貨の流れを追跡し、犯罪者を捕まえた実績があるとのこと。