ゴールドマンサックスCOO が顧客需要について語る
ゴールドマンサックスのジョン・ウォルドロン(John Waldron)社長兼COO(最高執行責任者)が3月10日(水曜日)、規制当局や連邦準備制度と、ビットコインを所有し、投資するという顧客の高まる需要にどのように対応できるかを模索していると語った事が分かった。
ゴールドマンサックスは、クライアントからのデジタル資産に対する需要の高まりを見ているものの、その需要を満たす方法がわからないとしてウォルドロン氏は次のように語っている。
クライアントの需要は高まっています。私たちは何ができるかについて規制されています。
仮想通貨の取扱いと管理について話し合うゴールドマンサックス
ウォルドロン氏は、水曜日のWolfe Virtual FinTech Forumでウェブキャストを介し、米国銀行は物理的な仮想通貨の取引を禁止する規制に対処する必要がある。ゴールドマンサックスは、規制当局や連邦準備制度と、デジタル資産をどのように保管できるか、仮想通貨を扱う際の運用を管理する規制について話し合っていると述べた。
ゴールドマンサックスのデジタル資産に関する顧客調査によると、銀行が調査した裕福層顧客の40%が現在仮想通貨に何らかの形で関与しており、さらに回答者の54%がBTC価格が40,000ドルから100,000ドルの間になると予測していると報告されており、ウォルドロン氏は次のように語った。
パンデミックは大きな加速要因となっています。より多くのデジタルコマースと(使用)デジタルマネーが存在することは間違いありません。
SECによる新提案でデジタル資産を保護化
米国の仮想通貨への規制はあいまいなままだが、SEC(米国証券取引委員会)は、連邦証券法の下でこれらの資産を保有できるかどうかの明確化を求める業界の要がたかまるなか、ブローカーディーラーとして活動する仮想通貨カストディアンに期限付きの救済を提案した。
SECが提案した規則により、企業は特定条件下にて、デジタル資産を保護することができ、5年間デジタル資産証券の保管を求める事業体は、顧客保護規則に基づく執行措置の対象にはなならい。SEC側は、ビジネスが既存の連邦法にどのように適合するかを説明し、仮想通貨のカストディアンは顧客の全額支払われた超過証拠金のデジタル資産証券を物理的に所有しなければならないと述べている。さらに、仮想通貨に焦点を当てたブローカーディーラーは、そのビジネスをデジタル資産証券に限定し、関連する証券法を遵守する必要がある。
なお、ゴールドマンサックスは最近、暗号通貨取引デスクを再開し、今月、ビットコイン先物とクライアント向けのノンデリバラブルフォワードの取引を開始した。これらのニュースは、当NEXTMONEYの特集記事「ゴールドマンはビットコイン取引デスクを再燃させることを計画」でも報じている。