ビル・ゲイツ氏がビットコインが与える環境悪化に警告
最近のインタビューで、マイクロソフト(Microsoft)の共同創設者であるビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)が環境に与える悪影響を強調・指摘したことが明らかになった。
ビル・ゲイツ氏は、2020年のビットコインブームと、今年におけるこれまで多くの人がマイナス面を無視し、潜在的な利益に目がくらむようになっている状況に対し、ビットコインが与える悪影響について、ニューヨークタイムズ(New York Times)のコラムニストであるアンドリュー・ロスソーキン(Andrew Ross Sorkin)氏の取材に対し、次のように指摘した。
ビットコインは、人類に知られている他のどの方法よりもトランザクションごとにより多くの電力を使用します。これは大きな気候変動の問題になります。それが環境に優しい電気であり、それが他の用途に取って代わらないのであれば、問題はありません。
同氏はこれらを踏まえた上で、Clubhouse(クラブハウス)ソーシャルネットワークでのチャット中、より環境に優しいデジタル金融商品を作成する計画も明らかにしたことが海外メディアでも報じられている。
BBC NEWSより画像引用
調査によると、ビットコインをマイニングして処理するために生成された電力からの年間CO2(二酸化炭素)排出量は、ニュージーランドまたはアルゼンチンが一年に排出する量と同等であることが明らかになっている。
ますますビットコイン投資にのめり込む投資家
CoinMarketCapより画像引用
3月12日12時点でのビットコインの価格は、CoinMarketCapの調べによると、1BTC=6,200,000円台で推移。前日同時刻比で1.71%、1週間で21.81%の上昇となっており、時価総額も115兆8,745億円を超え、ますます多くの企業や金融機関が仮想通貨に直接投資や取引を受け入れていることは容易に想像できる。
その一方で、気候変動を食い止め、環境に配慮した行動をとる必要性に対する国際的な関心が高まっており、一部の株主は企業に二酸化炭素排出量を削減するよう働きかけている。
実際、ビル・ゲイツ氏は協力エネルギースタートアップ企業に資金を提供するなどの活動を行っており、ノルウェー・オスロに拠点を置く国際的なエンジニアリング会社であるAker Solutions(アーケル・ソリューションズ)は、再生可能エネルギーを使用するビットコインマイニング施設を建設中でだ。