グーグルペイとアップルペイで、ビットコインとイーサリアムが購入可能に

グーグルペイとアップルペイで、ビットコインとイーサリアムが購入可能に

仮想通貨に関するインフラ構築を手がけているWyreは、グーグルペイとアップルペイでビットコインとイーサリアムを購入できるサービス「Wyre V2」の提供開始を発表した。これにより、サービスが開始されたWyre V2は、グーグルペイとアップルペイのユーザーが数タップで仮想通貨の購入を簡単に行うことが可能になった。仮想通貨の購入から受け取りにかかる時間も、長くても20秒ほどとなっており、高速取引を実現している。

現在購入できる仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアム、DAI、USDコインの4種類となっている。USDコインは今年の初め頃に追加されており、公式発表によれば今後数週間のうちに新たな通貨ペアを追加する予定とのこと。初めて仮想通貨を購入する場合には250ドルが上限となっており、その後も1,500ドルを超えるごとに文書を基にした承認作業が必要となる。

また、送金処理を中央機関が担うACHの送金ネットワークを使うことで、送金プロセスを簡略化し、手数料の削減も行っていく方針としている。

KYCとAMLのプロセス簡素化に成功、より手軽な購入が可能に

こうした手軽な購入サービスでネックとなるのが、KYC(本人確認)とAML(アンチ・マネーロンダリング)だ。Wyre V2では、Wyre側がグーグルペイとアップルペイの情報を基にして、これらの確認作業を行うことができるため、ユーザーに余計な情報を入力する手間をかけさせない。購入までのプロセスを簡単にした点は、今後同様の事業を行う企業も参考になる良い事例といえるだろう。

今後の市場全体の成長を考えた場合に、新規参入する個人投資家の存在は必要不可欠だ。グーグルペイとアップルペイは、どちらもすでに大きな顧客基盤を持っている。これらの決済サービスで仮想通貨を手軽に購入できることは、今後の取引高の増加にも寄与する可能性があるだろう。