VCはVenture Capital(ベンチャーキャピタル)の略で、ベンチャーなどの未上場企業に投資をし、ハイリターンを狙う投資会社です。
VCはスタートしたばかりのベンチャーに投資し、投資を受けたベンチャーは創業初期の資金繰りの負担を減らしながら、プロダクトの開発に専念できます。
また、有名なVCから投資を受けると、一種のお墨付きのようなものが得られることもあり、そのベンチャーに注目が集まることもあります。
今回は仮想通貨ブロックチェーン企業に投資をしているVCをいくつかご紹介致します。
Digital Currency Group(デジタル・カレンシー・グループ)
Digital Currency Groupは、ニューヨークに拠点を置くVCです。Barry Silbertさんが創設者であり、CEOです。
投資先は多岐にわたります。
日本だと、取引所であるBitflyerが投資を受けています。
主な投資先として、Basis、Ledger、Circle、Blockchain Inc.などがあります。
他には、Averon、BitGo、BitPay、Brave、Circle、Coinbase、Coindesk、Kraken、Ripple、Zcash、Zeppelin、Bitmark、Etherscan、Blockchain、Ledger、Parity、Bitpagos、Buda、Coinjarに投資しています。
Pantera Capital
Pantera Capitalは、カリフォルニア州メンローパーク(シリコンバレー)をベースとしたVCで、ベンチャー企業に投資するだけでなく、仮想通貨やトークンにも投資するヘッジファンドとしての性格も持ち合わせています。
主な投資先として、Basis、Circle、Harbor、DMarketがあります。
他には、0x、Augur、BitOasis、Brave、Civic、Codex、Enigma、Ethereum、Koinex、OmiseGo、Ripple、Zcashなどを投資先としています。
Blockchain Capital
Blockchain Capitalは、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするVCで、ブロックチェーン関連プロジェクトにのみ投資しています。
主な投資先として、Circle、Coinbase、Blockstream、Rippleがあります。
他には、Abra、bitaccess、BitGo、BitPesa、Civic、Gem、Harbor、PowerLedger、0xなどを投資先としています。
Andreessen Horowitz
Andreessen Horowitzは、a16zとも呼ばれ、カリフォルニア州メンローパークを拠点としたt投資会社です。上の3つのVCと大きく違う点は、Andreessen Horowitzの投資対象が多岐にわたり、仮想通貨・ブロックチェーンはあくまでも投資先の一分野でしかないことです。
主な投資先として、Basis、Coinbase、DFINITY、Harbor、Rippleがあります。
Node Capital
Node Capitalは北京を拠点としたVCで、従来のかたちのベンチャー投資ではなく、ICO(Initial Coin Offering)への投資によって利益をあげています。
共同創設者であるJun Duは、CointimeのCEOでもあります。
主な投資先として、Trip.io、Huobi、Delphy Foundation、Fengwoがあります。
他には、Jinse、Bochen Inc.、Coldlar、Chainup、ATokenなどを投資先としています。
まとめ
これまで実行されてきた仮想通貨やブロックチェーンのプロジェクトの多くは、大企業が大資本を投入するといった形式のものではなく、有志の人達がコミュニティを作って開発したり、ベンチャー企業の新たな事業として行われていたものでした。資本力の弱いベンチャーが資金不足で悩むことなく開発に専念し、ブロックチェーンプロダクトを世に広めるにはVCからの資金援助が大きな助けとなります。開発者やベンチャーは、VCにも目を向ける必要があるでしょう。
また、開発者サイドだけでなく、仮想通貨・ブロックチェーンを学ぶ人間にとってもVCの動向をチェックすることに意義はあります。彼らの高い分析力を活かして吟味したプロジェクトにはぜひ目を通してみてください。