ダッシュ(DASH/DASH)の特徴・詳細とは?

ビットコインに代表される仮想通貨は、ここ数年で価格が拡大し、段々と世間での知名度も広まっています。その反面、増えている種類やそれぞれのコインが持つ特徴、技術については様々し進化や進展を遂げています。

今回は、2014年に誕生し、仮想通貨ByteCoin(バイトコイン)をモチーフにされ、2017年にその価格を大きく伸ばした「ダッシュ(DASH)」というアルトコインについて紹介したいと思います。特徴だけでなく、最新価格やDASHを取引する際のおすすめの取引所なども紹介させていただきます。

ダッシュ(DASH/DASH)の最新価格・相場・チャート・評価


ダッシュ(DASH/DASH)の特徴・詳細tほあ?|承認スピード最速の匿名性仮想通貨を徹底解説

ダッシュ(DASH/DASH)とは?

DASHは2014年1月に公開された仮想通貨です。ビットコインからフォークして生まれたアルトコインで元々はDarkcoin(ダークコイン)という名前で誕生しました。2015年に現在のDASH(ダッシュ)という名前に変更されました。

合意形成アルゴリズムにはPoW(Proof of Work/プルーフオブワーク)を採用していて、最大発行枚数は2200万DASHとなっています。発行から成長し、2017年12月の仮想通貨価格高騰の際は時価総額が約5600億円となり仮想通貨市場では「ビットコイン」や「イーサリアム」などの有名な仮想通貨に次いで第6位に到達しました。

こちらにDASHの開発チームから公開されている動画があるのですが、

「What is DASH?(ダッシュって何?)」

動画では”ダッシュは電子通貨です。ビットコインのように、P2P(ピア・トゥ・ピア)、オープンソース、高度なセキュリティにより送金などを行うことができます。しかし、ビットコインと全く同じわけではなく、ダッシュは実際の通貨のように使用することができます。”と述べられています。

「実際の通貨のように使用することができる」という事がダッシュの強みであり、これにはダッシュが持つ以下の二つの大きな特徴が貢献しています。

送金スピードの速さ

ダッシュの最大の特徴の一つに送金スピードの速さがあります。(Instant Send/インスタントセンド)例えばビットコインは承認まで約10分、送金処理まで約1時間かかりますが、ダッシュでは承認まで約1秒、送金の処理が完了するまで約4秒と非常に早いスピードで送金を行うことができます。

上の動画にて「実際の通貨のように使用することができる」と述べられている通り、まるで、実際にお金を渡すかのようなスピードで送金を行うことができます。このInstant Sendというサービスは「instantX」という機能が2015年から実装されたため実現できているそうです。

「InstantX」

公式フォーラムサイトによれば「InstantX」は次のように説明されています。

“InstantX stands for “instantaneous transactions” and is the technology that enables transactions to be fully confirmed in only four seconds. InstantX utilizes the 2nd rate of the Dash network (Masternodes) to generate a “lock” once a deal is produced on the network. The DASH involved in that deal are locked as well as could not be double-spent; the network will deny any kind of efforts to spend the secured DASH again.”

「InstantXはinstantaneous transactions(即座な送受金)を意味し、たったの4秒でトランザクションを完全に完了させることのできるテクノロジーです。InstantXは、一度ダッシュネットワークにて取引が行われれば、第二レートのダッシュネットワークを利用し、ロックを生成します。これによりダッシュは2重支払いなどを防ぎます。」

引用元:https://www.dash.org/forum/threads/dash-mining-what-is-instantx.16560/

ダッシュは送金のスピードが早く、その技術は「InstantX」によって支えられている、ということです。

匿名通貨とは?

次に、ダッシュはセキュリティが高いといわれていますが、それは匿名通貨であるという特徴から来ています。匿名性通貨とは、送金した人や入金された人を完全に匿名な状態で取引を行える通貨のことを指します。

少しビットコインなどについて勉強したことがあるひとは、少し疑問に思うかもしれませんが、ビットコインも個人情報を登録することなく取引や保有をすることができます。しかしながら、ビットコインは匿名通貨には当たりません。それはなぜでしょうか?

それは、ビットコインは「完全」な匿名性を保っているわけではないからです。

匿名性通貨の仕組みとは?

ビットコインは上記の通り、匿名のまま保有や取引等を行うことができますが、ビットコインを支えているブロックチェーンにはそのアドレスがあり、公開されています。どのアドレスからどのアドレスに送金があった、や、このアドレスは別のアドレスからお金を受け取っているなど、アドレスを追跡することは可能です。なぜなら、アドレスは送金主が持つ、秘密鍵から生成される公開鍵で、その名前の通りブロックチェーン上に公開されています。

したがって、万が一アドレスが特定されてしまった場合、当人の残高や取引履歴がすべてさらされてしまう危険性があります。ダッシュを含む匿名通貨は、暗号通貨という利点(特にダッシュの場合、送金のスピードなどの便利さなど)を保ったまま、その取引すら匿名性を保って行っている通貨を指しています。

しかし、匿名性を保つという事は、透明性を失うことなのです。

ビットコインなどは、アドレスを公開し、取引の記録を公開していることろからその透明性を保っていました。しかしながら、匿名通貨はその匿名性の高さからマネーロンダリングなどの危険性を指摘されています。また日本政府はこの危険性から匿名通貨の取引を停止するなどして、事実上の規制を行っています。

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DASH(ダッシュ/DASH)の評価まとめ

ダッシュ(DASH/DASH)のこれまでの実績

ダッシュは上記の通りスピードや匿名性が強みですが、それはそもそも決済手段としての暗号通貨として発行されたという背景があります。

そのため様々な場所でダッシュは、決済手段の一つとして採用されています。例えば、オーストラリアのブリスベン空港では、空港ターミナル内での買い物をダッシュを用いて行うことができます。また、webストアやギフトカードなど様々な形で導入が進められています。

https://www.dash.org/merchants/

まだ、ダッシュはジンバブエにおいて公式通貨になろうという動きをしており、現地ではコインやウォレットを無料で配布を行ったそうです。

ジンバブエは2008年にハイパーインフレを起こし、ジンバブエドルは意味のないものになってしまいました。そのためダッシュは国に左右されない通貨になろうと活動を進めています。

ダッシュ(DASH/DASH)の今後

最新の公式ロードマップ:https://github.com/dashpay/dash-roadmap/blob/master/README.md

ダッシュは、マス向けのユーザーフレンドリーかつスケーリング可能なプラットフォーム開発を行っていく予定のようです。DASH PAY Walletなどの製作にも力を入れていくそうです。

匿名のアルトコインの中でも決済利用に特化していっているダッシュが広がっていけば、より仮想通貨の知名度があがり、その他のコインの実用化にもつながっていきそうです。またジンバブエなどのケースがうまくいけば暗号通貨の可能性も広がりそうです。