米国のノースカロライナ州シャーロット市に拠点を置く銀行Bank of America Corporation(バンク・オブ・アメリカ:BoA)は13日、米国特許商標庁(USPTO)が発表した文書にて、顧客が預けた仮想通貨を保管する企業向け保管システムの特許を取得したことが判明した。
仮想通貨に関する特許に取得や申請は、世界的に急増しており、仮想通貨に関する技術やサービスをはじめ、ブロックチェーンに関する特許まで幅広く展開している。これらの背景として、仮想通貨の市場成長を予測し、市場が成熟した際のサービス展開を見据えていると考えられている。
BoAは今回の特許取得について、2014年6月に申請をしており、これが今月13日に申請が受理され取得した形となる。これについて同社は次のように述べている
世界中の技術の発展に伴い、仮想通貨に関するフィンテック市場との関係性が一般化されている。多くの企業は、顧客が預けた仮想通貨をまとまった1つ口座に預けることを望んでおり、それが望ましい」
今回取得した特許については、顧客の保有および預けている仮想通貨と法人口座の間の資金について、最新の技術を使用して安全・安心に管理を行い、法人口座が顧客に変わって取引を行い顧客口座からの出金、入金を行えるというものだ。
これにより、送金および入金する際の手数料、時間の削減につながり、仮想通貨と法定通貨の交換が円滑に行うことができる。
仮想通貨に関する特許の現状とは?
冒頭でも説明したように仮想通貨やブロックチェーンに関する特許に前向きな姿勢を見せている。今年9月には、中国の著作物関連のメディア「iPR Daily」の調査によって、仮想通貨やブロックチェーンに関する特許を申請・取得している企業のランキングが明らかとなった。
最も多く申請しているのが申請数90個で「アリババ」、2位が89個で「IBM」、3位は80個でクレジットカード会社「マスターカード」。そして4位が今回、仮想通貨に関する特許の取得を果たした銀行「バンク・オブ・アメリカ」で53個となっている。