韓国規制当局がリスク軽減目的で取引所のアルトコインを調査へ
韓国の規制当局者は、国内における投資家の潜在的なリスクを軽減する目的で、取引所でのアルトコインの上場プロセスを調査することが分かった。
現在韓国では、人気のアルトコインの大幅な価格上昇により、規制当局の間で懸念を引き起こしている。同国の銀行協会は、仮想通貨取引所での取引に利用できる代替コインの急増を調査するように仮名メンバーにアドバイスしているという。
ビットコインは2021年初めから順調に推移しており、ビットコイン(Bitcoin/BTC)が過去最高価格を記録した後、大幅に下落。その後、仮想通貨ユーザーらの目これまでのところアルトコインに向かっている。ここ数カ月、複数のコイン価値が急上昇し、過去最高を記録している。さらに、当NEXTMONEYの特集記事「イーロン・マスク、スペースX によるDOGE-1ミッション開始を発表」、「ドージコインが再び急騰:マスク氏は自分を「Dogefather」と呼ぶ」などでも報じているように、柴犬のマスコットキャラクターで人気のドージコイン(Dogecoin/DOGE)のように、価値がほとんどないように見える他のものは、メインステージに達した後に開花している。これらは今年に入ると、2桁や3桁のリターンが「ニューノーマル」になり、大衆を魅了している。
これらの傾向を利用し、仮想通貨取引所は新たなホットワードとなる仮想通貨をリストするために急いでいるようにも見える。韓国の現地報道によると、すでに現実的な問題になっており、銀行協会は、地元の取引所で急速に増加しているアルトコインが、投資家のリスクを高めていると述べ、「リスクへのエクスポージャーを減らすための明らかな動きで、取引所の取引能力を測定する」ために上場プロセスを検討するよう同協会メンバーに警告しており、韓国銀行連盟関係者は次のように語っている。
私たちが推奨する基準の1つは、デジタル資産の安全性です。これは、取引所のデジタルコインの数で測定できます。取引所が扱うデジタル資産が多すぎると、より多くのリスクが発生します。
仮想通貨取引所ランキング28位(※CoinMarketCap調べ)の韓国仮想通貨取引所であるUpbit(アップビット)のBTC取引量はわずか4.26%に留まっているものの、残りの95%以上がアルトコイン取引であり。活発な取引によって上位へとランク入りしている。
韓国の規制
東アジアのでは最近、仮想通貨業界に関する法的枠組みを確立するという点で非常に活発な動きを見せている。
2021年3月、当局は、「韓国、違法仮想通貨取引および海外送金抑制ガイドラインを作成へ」でも報じているように、中国への銀行取引が突然急増している問題を受け、取引の監視強化を目的に、裁定取引の機会を利用した海外の仮想通貨取引を間もなく抑制する可能性があると報じている。韓国の主要金融規制当局であるFSS(代官民国金融監督院)は、このような海外取引によるマネーロンダリングと詐欺リスクの潜在的な増加を懸念している。
さらに、疑わしい取引の報告と関連データの保持に失敗した取引所を含むすべての仮想資産サービスプロバイダー(VASP)に対し、多額の罰金基準と罰金を提案する新しい規則を実施。その結果、「仮想通貨取引所OKEx、厳しい法律の中で韓国市場を閉鎖」で報じているように、OKExKoreaやBinanceKoreaなどの一部取引所が韓国支店を停止に追い込まれる結果となった。
さらに、「韓国、2023年に20%の仮想通貨税を導入」で今年1月に報じているように、韓国では仮想通貨取引によって得られた利益に20%の資本税を実施することを計画している。