バイナンス、「太極拳」文書をめぐるフォーブスへの名誉毀損訴訟取り下げ

バイナンスがフォーブスへの訴訟を取り下げ

世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスホルディングスが、フォーブスメディアLLCに対する名誉毀損訴訟を提起してから、3カ月後に訴訟を取り下げたことが明らかになった。

2月4日付けの裁判所への取り下げ申し出書によると、バイナンスはフォーブスに対する名誉毀損訴訟を自主的に取り下げたと記載されている。

バイナンスは昨年11月、フォーブス氏の「太極拳」問題を執筆したライターであるマイケル・デル・カスティージョ(Michael del Castillo)氏とジェイソン・ブレット(Jason Brett)氏no
2人対し、名誉毀損訴訟を起こしており、当時、次のように主張している。

規制当局を意図的に欺くように設計された精巧な企業構造を考案した。(報じられた記事は)虚偽、誤解を招く、非常に中傷的なものであるとし、この話が合計数百万の損失を引き起こした

その後、大きく訴訟問題が報じられていないが、今回Binanceが自主的に訴訟を取り下げた理由などについては明らかにされていない。

NEXTMONEYの特集記事「バイナンス、フォーブス記者を名誉毀損で訴える」でも報じているが、訴訟のきっかけとなったフォーブス誌の記事に記載された「太極拳」文書とは、米国拠点の事業体を使用し、米国での事業を処理し、利益を親会社に返還することで、バイナンスが米国の規制を回避していると指摘されていた。

これについてBinanceのCEOであるCZ氏は次のように語っている。

バイナンスは、その運用において適用されるすべての法律、規則、規制に違反せず、完全に準拠しています。管轄区域のすべての法律、規則、規制を確実に遵守するという役割に関連して、管轄区域内の規制機関を回避しようとはしていません。

また、今回の訴訟取り下げに対し、フォーブスのチーフコミュニケーションオフィサーであるマシュー・ハッチソン(Matthew Hutchison)氏は声明の中で次のように述べた。

当時述べたように、報告を全面的に支持しています。

バイナンス、フォーブス記者を名誉毀損で訴える

2020.11.20