Plasm NetworkがシリーズA資金調達で240万ドル獲得
日本発のパブリックブロックチェーンとして誕生したプラズムネットワーク(Plasm Network)の開発をリードするStake Technoloiges Pte Ltdは、Binance Labs, HashKey, PAKA Ventures, LongHash Ventures, Digital Finance Groupから、シリーズA(※1)の資金調達で総額約2.5億円の資金を集めたことを発表した。
(※1)投資ラウンド=投資家が企業に対して投資・出資をする段階を言い、シリーズAとは、事業が本格始動氏、サービスや商品などの任氏度もあがって顧客が増えた段階で実施することを指す。
今回の資金調達に際してStake Technologieは公式発表で次のように述べている。
パブリックブロックチェーンという領域において残念ながら日本は大きな後れをとっていると認識しております。次世代の中核技術となるパブリックブロックチェーンにおいてグローバルのトッププレイヤーを巻き込みながら、今後一層結果を出すべく今回の資金調達に至りました。
資金調達の目的とは
プラズマネットワークの開発チームであるStake Technologieは、集めた資金を使用し、イーサリアムブリッジ、オンチェーンガバナンス、およびネットワーウポータルを開発すると、述べている。
同社は、第2層テクノロジーにあたるベース層のブロックチェーンの上にあるシステムを使用してトランザクションのスケーリングをサポートするスマートコントラクトプラットフォームだ。これまでのところ、このプロジェクトは、ポルカドット(Polkadot/DOT)のRococoテストネットにスマートコントラクトを展開する最初のプロジェクトとなっており、BinanceがPolkadotエコシステムのプロジェクトに投資を行うのはPlasm Networkが初となる。
PolkadotエコシステムにおいてPlasm Networkと開発会社であるStake TechnologiesはPolkadotのテストネットに世界初となる接続に成功。Polkadotを開発するWeb3財団より世界最多の助成金を獲得し、Polkadotのテストネットに世界初のスマートコントラクトをデプロイ、UC Berkeleyのアクセラレーションプログラムを卒業するなど確かな成果を上げている。
プラズムネットワークは、HashKey、LongHash、Digital Finance Group、PAKA Venturesのサポートを受けて、シリーズAを終了している。なお、Binance Labsの投資は、プルーフオブステークネットワークに関連するプロジェクトに割り当てるために最大1,000万ドルを持っているPolkadot固有のファンドから来ており、BinanceLabsの責任者ウェイ・ジョウ(Wei Zhou)氏は次のように述べた。
Rococo-V1ParachainsTestnetに接続された最初のパラチェーンは、Polkadotメインネットの最も有望なパラチェーン候補の1つです。プラズムに投資してサポートすることで、Polkadotエコシステムの成長と開発をサポートするというコミットメントを示しています。