マルタ証券取引所デジタル資産部門の子会社であるMSX PLCは11日、中国の大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)と覚書(MOU)を締結し、ブロックチェーンや仮想通貨と繋がりが深いマルタ諸島にてセキュリティトークンの取引プラットフォームの開発を協力していくと発表した。
@MaltaStockExch pleased to announce an MOU signed, with crypto giant @binance, to set up a security token Exchange.We are becoming a leading crypto centre of excellence. @JosephMuscat_JM @edward_scicluna @SilvioSchembri @cz_binance pic.twitter.com/F3T86y7g44
— Malta Stock Exchange (@MaltaStockExch) 2018年9月11日
今回のセキュリティトークンの取引プラットフォームは、また締結時には、マルタ証券取引所の会長であるJoseph Portelliと、取引所バイナンスのCFOであるWei Zhou氏が、この書面(MOU)の署名者となり、バイナンスの既存のビジネスモデルとマルタ証券取引所の規制された証券取引所として26年の実績を兼ね合わせたプラットフォームになるとしている。
また、バイナンスのCEOであるCZこと、Changpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏は、マルタ証券取引所との提携に対して次のように述べた。
マルタは、アクティブで透過的な暗暗号通貨規制により、ブロックチェーンテクノロジーのグローバルな役割になっている。このパートナーシップにより、BinanceとMSXはセキュリティトークンを介してブロックチェーンテクノロジーの従来の金融資産を提供することができます。
世界でトップの取引高を誇るバイナンスは今年3月末、仮想通貨取引所として世界初となる、マルタ諸島でのオフィスを開設を発表。最近でも、リヒテンシュタイン公国を拠点とする仮想通貨取引所LCX(Liechtenstein Cryptoassets Exchange)と提携し、法定通貨建ての仮想通貨取引が可能な取引所、Binance LCXを新たに開設している。
セキュリティトークンの取引プラットフォームは他にも、中国でバイナンスに続く取引高を誇る大手仮想通貨取引所「OKEx」が今月19日、マルタ証券取引所(MSE)と共同でセキュリティトークン取引所「OKMSX」を設立することを発表している。こちらもすでに両方の基本合意書が発表されており、2019年第1四半期にマルタ諸島にてプラットフォームをスタートする予定である。