韓国大統領選は仮想通貨肯定派のユン氏が勝利
BBCの選挙報道によると、仮想通貨セクターの規制緩和を公約に掲げていた、韓国大統領候補のユン・ソクヨル(尹錫淑)氏が同国の総選挙で勝利したことが明らかになった。
3月9日(水曜日)に投票が行われた韓国大統領選挙により、保守系の最大野党のユン・ソクユル氏が当選し、5年ぶりに保守政権が誕生。今回の選挙ではユン氏が率いる「国民の力」が48.56%、イ・ジェミョン氏が率いる「共に民主党」が47.83%を獲得し、わずか1%の差でユン氏が勝利を収めた。選挙キャンペーン中、ユン氏は、NEXTMONEYの特集記事「韓国大統領候補が自画像と動画をNFT化:22,000NFTS以上を発行」で報じているように、国の仮想通貨産業を規制緩和することを約束しており、これまでの韓国政府とは異なる立場を示していた。ユン氏はこの件についてt議のように述べている。
少なくとも仮想資産市場に懸念がないことを保証するために、ネガティブな規制システムに移行しなければならない。
ユン氏は韓国仮想通貨市場の規制見直しか
ユン氏はソウルでのイベントで、仮想通貨の税制について、現実からかけ離れた不合理な規制を見直しなければならないとの見解を示している。
同氏が提案した具体的な対策の中には、仮想投資の利益に対する税金要件を緩和することが含まれており、仮想通貨セクターから大きな注目が集まっていた。同氏に関しては、選挙期間中に自分の画像と動画で、NFT(非代替性トークン)を発行していたことでも話題となっており、発行されたNFTトークンは、Aergo4,000 NFTが発行され、韓国のNFTマーケットプレイスCCCVにて、50,000ウォン(約4,700円相当)で販売を開始しており、選挙活動中に合計22,329のNFTを発行している。
一方で、選挙に敗北したイ・ジェミョン氏は、最善を尽くしたが、期待に応えられなかった。党員や支持者に感謝の気持ちを伝えたい。ユン候補にもお祝いを言いたいとコメントしている実際、韓国では2021年以来、現地の仮想通貨およびデジタル資産のエコシステムに厳しい規制を課しており、仮想通貨取引所から42,000ドル(約485万円)以上の利益を生み出した人々に20%の税金を提案されていた。
しかし、一転してユン氏が仮想通貨の税制に緩和を求めたことで、韓国の既存の仮想通貨エコシステムが大きく変化していくと考えられているとのこと。この背景には、韓国政府が主導となり、メタバースエコシステムの主要プレーヤーになることを計画していることが関係しているとされているようだ。一方で、韓国はこれまでブロックチェーン固有の法律を承認しておらず、議会では14の仮想通貨関連法案が保留されたままであることも明らかになっている。