Crypto.com傘下のNadex、SEC承認を受けOG.comで個別株先物取引の提供を開始へ

Nadex がSEC承認を取得で個別株先物取引の提供を開始へ

暗号資産・デリバティブ大手のCrypto.com(クリプト.com)傘下でCFTC(米国商品先物取引委員会)の規制下にあるNadex (North American Derivatives Exchange)が、SEC(米国証券取引委員会)に対してForm 1-Nを提出し、受理された。

日本語訳:
本日、SECはOG.comを通じた当社の先物取引所のフォーム1-Nを承認し、当社は個別株先物取引を市場に導入する認可を得ました。当社はSECおよびCFTCと協力し、米国で個別株パーマネント取引を…

この手続きを経て、Crypto.comの関連取引プラットフォームであるOG.com(オージー.com)が、米国のトレーダーに向けて個別株先物取引を提供するための公式な承認を取得した。今回の規制当局による承認は、伝統的な金融商品と暗号資産の仕組みを融合させる試みとして大きな注目を集めている。

OG.comは、今年2月に立ち上げられた独立型のプラットフォームであり、今回のSECによる登録受理と即時発効により、米国の市場参加者に向けた具体的なサービス展開が可能となった。

個別株先物および無期限先物(パーペチュアル先物)への展望

Crypto.comのクリス・マルザレク(Kris Marszalek)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は、自身の公式Xアカウントを通じて、今回の成果と今後の展望を明らかにした。

同氏によると、同社はすでにSECおよびCFTCの両規制当局と緊密に連携しており、現行の個別株先物にとどまらず、米国市場における個別株の無期限先物=パーペチュアル先物の提供を目指して協議を重ねている。

無期限先物は、一般的な先物取引にあるような固定の満期日が存在しない契約形態であり、暗号資産市場では広く浸透している仕組みだ。しかし、米国の株式市場においてはまだ確立されていない革新的なアプローチであり、デジタル資産市場のスピード感や利便性を伝統的な資本市場へと持ち込む試みとして期待されている。

また、個別株先物そのものについても、投資家は現物の株式を直接所有することなく、将来の価格変動に連動する契約を通じて主要企業のポジションを保有できるようになる。

業界全体に広がる株式・デリバティブ統合の動き

米国内で個別株の先物や無期限先物の提供を目指しているのは、Crypto.comだけではない。他の主要な暗号資産・フィンテック企業も同様の領域へ相次いで参入している。

例えば、コインベース(Coinbase)は、米国内で個別株の無期限先物を取り扱うための通知登録をSECに行った。同社はすでに国内での暗号資産先物や現物株式の取り扱い実績を持ち、さらなる規制対応を進めている。また、予測市場を運営するKalshiも、Tesla(テスラ)、Apple(アップル)、NVIDIA(エヌビディア)といった大手テック企業や主要ETF(上場投資信託)に連動する約60種類の無期限先物契約の提供に向けて規制当局の承認を求めていると報じられている。

さらに、Kraken(クラーケン)はロンドン証券取引所との提携を発表し、2027年を目標に夜間取引市場を活用した英国株のトークン化商品の提供を計画するなど、グローバル規模で新商品の開発競争が激化している。

予測市場の拡充とロビンフッド(Robinhood)との提携

こうした先進的なデリバティブ展開を支える動きとして、リテール向け証券大手のロビンフッド(Robinhood)とOG.comの提携強化が進められている。

両社の取り決めにより、ロビンフッドのプラットフォームから一部の予測市場関連の契約がOG.comへルーティング(注文の振り分け)される仕組みが導入され、予測市場における存在感が急速に高まっている。

この提携に伴い、OG.comが独立した取引プラットフォームとして確立された後、ロビンフッドは両社への出資する予定だ。株式取引やデリバティブ市場の垣根が低くなる中、暗号資産ネイティブ企業と伝統的な証券プラットフォームの結びつきは、今後の金融業界全体の勢力図を大きく変える要因として、引き続き大きな関心を集めている。

 

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