Robinhood Chainの収益拡大を背景にARBの長期成長を予測
スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は、アービトラム(Arbitrum/ARB)の調査対象化を開始し、2030年末の目標価格を10ドル(約1,560円)に設定した。
同行は、Robinhood Chain(ロビンフッド・チェーン)から得られる手数料収入や、TradFi(伝統的金融)によるブロックチェーン活用の拡大を、Arbitrumの長期的な成長要因として挙げている。
Robinhood ChainがArbitrumの新たな収益源に
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査部門グローバル責任者ジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は、ARBの価格目標を2026年末に0.50ドル、2027年に1.50ドル、2028年に3.50ドル、2029年に6.50ドル、2030年に10ドルと設定した。
HUGE new research note from @StanChart on Arbitrum just now!
They forecast 250x increase in the tokenized equity market by 2028 with @Arbitrum at a “unique advantage” with a business model to “help TradFi operators move on-chain”.
Standard Chartered is a major international bank with over $900 billion in assets.
This is the note sent to clients this morning.
— Brendan Ma (@itsbrendanma) September 15, 2026
その根拠の一つが、Arbitrumの技術を利用して構築されたRobinhood Chainだ。同チェーンは7月1日に稼働を開始し、AEP(Arbitrum Expansion Program)の主要な導入事例となっている。
AEPでは、Arbitrumの技術を利用しながらArbitrum OneやNova以外で決済するチェーンが、プロトコル純収益の10%をArbitrumエコシステムへ還元する。このうち8%がArbitrum DAO、2%が開発者向けに配分される。
Robinhood Chainは9月前半の2週間で1日平均約280万ドル(約4.3億円)の手数料収入を生み出しており、同行は現在のペースが続けば、Arbitrumが9月に約500万ドル(約7.8億円)のAEP手数料を受け取ると見込んでいる。7月には約36万ドル(約5,600万円)のライセンス料が支払われ、同月のArbitrum DAO収入の35%を占めた。
一方、これらの収益はDAOの資金となり、ARB保有者へ直接分配されない。同行は、この点をARBの評価上昇に対するリスクの一つとして挙げている。
4兆ドル規模への拡大予測がArbitrumの成長シナリオを支える
スタンダードチャータード銀行は、トークン化された資産市場の拡大もArbitrumの長期成長を支える要因になるとみている。
同行は、トークン化された資産市場が約3,400億ドル(約53兆円)から2028年末までに4兆ドル(約624兆円)へ拡大し、トークン化された株式だけでも7,500億ドル(約117兆円)に達する可能性があると予測している。
ケンドリック氏は、Robinhood Chainの初期実績によって、他のTradFi企業がArbitrumの技術スタックを採用する可能性が高まったとの見方を示した。導入が増えればAEP収益も拡大し、ARBの評価がレイヤー1ブロックチェーンに近い水準へ見直される可能性があるとしている。
ただし、同行はトークン化の進展の遅れ、競合ブロックチェーンとの競争、ARB保有者への直接的な収益還元がない点などをリスクとして指摘している。10ドルという水準は、あくまで2030年を見据えた長期予測となる。
























