収益回復に至らず、段階的なプロトコル終了を提案
DeFi(分散型金融)プロトコルのBalancer(バランサー)は、プロトコルを段階的に終了し、900万ドル(約14億円)以上の財務資産をBAL保有者へ分配する計画を提案した。
A proposal to wind down Balancer and distribute the treasury to BAL holders is live on the forum, authored by Marcus Hardt. Discussion is open; a Snapshot vote is expected to happen from 25 to 29 September.
Nothing changes today: pools and withdrawals work as they do now. Any wind-down action waits for the vote.
— Balancer (@Balancer) September 14, 2026
Balancerの事業を清算し、資金をBAL保有者に分配するという提案が、Marcus Hardt氏によってフォーラム上で公開されています。議論は…
提案は2026年9月14日(月曜日)、財務評議会メンバーのマーカス・ハルト(Marcus Hardt)氏が公表した。新規事業活動を停止し、可能な範囲でDAO(分散型自律組織)を閉鎖する方針が示されている。
BALをバーンした保有者へ財務資産を比例分配
提案が承認された場合、これまで承認されていたBAL買い戻しプログラムは中止され、残る財務資産をBAL保有者へ直接分配する。
対象となる保有者はBALをバーンすることで、保有資格や参加状況に応じて財務資産の比例配分を受け取る。財務部門は少なくとも900万ドル(約14億円)相当の資産を保有しており、その他のDAOウォレットやポジションも整理したうえで分配対象に加えられる予定だ。財務部門自身が保有するBALは対象外となる一方、流動性ステーキングラッパーのtetuBALは例外として扱われる。
最初の償還期間は2027年5月末に開始され、6カ月間続く予定だ。その後、未使用の清算資金や遅れて受領した資産、未請求分を対象とする2回目の分配を実施し、さらに6カ月後に残る資金の最終分配を行う計画となっている。
一時停止可能なプールは10月30日から引き出し専用モードへ移行し、一時停止できないプールは引き続き稼働する。11月以降は出金に必要な最小限のインフラを維持する予定で、提案の承認を問う投票は9月25日から29日に予定されている。
1億2,800万ドル流出後も収益回復せず
今回の提案の背景には、2025年11月に発生した約1億2,800万ドル(約200億円)規模の脆弱性攻撃と、その後の収益低迷がある。
Balancerは今年、コスト削減やトークン発行の停止、トークンモデルの簡素化、プロトコル収益のDAOへの還元などを含む再構築を進めた。ハルト氏によると、コスト削減や新製品の提供では一定の成果を上げたものの、持続的な収益成長にはつながらなかったという。
プロトコルの月間収益は2025年10月の113万ドル(約1.7億円)から11月には37万1,000ドル(約5,800万円)へ減少し、2026年8月には5万6,781ドル(約886万円)まで低下した。新しいv3の収益も、従来の収益源を補う規模には達していない。
ハルト氏は、脆弱性攻撃がその後の普及に与える影響を過小評価していたと説明。事業縮小を先延ばしにすれば財務資産を消耗し続けるとして、資金が十分に残っている段階でBAL保有者へ返還する方針を支持している。
























