Facebookの停止がビットコインの市場地位と分散化を後押し

Facebook通信障害でビットコイン価格が上昇

FacebookInstragramWhatsAppのアプリは、10月4日(月曜日、15時16分頃)大規模な通信障害が発生したことによりアクセス不可能になっていたことで、分散化の重要性が再確認される形となった。

日本語訳:
一部の人々が私たちのアプリや製品にアクセスするのに問題があることを認識しています。できる限り迅速に正常な状態に戻すよう努めておりますが、ご不便をおかけして申し訳ございません。

主要ソーシャルメディアおよび通信プラットフォームであるFacebook、Instagram、WhatsAppが通信障害に見舞われたことで、多くの仮想通貨ユーザーは分散型ソーシャルネットワークの必要性を求めている。また、Cointelegraph Markets Proのデータによると、アプリがシャットダウンされている間に、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は49,000ドルを上回る高騰を見せており、イーサリアム(ETH)についても同期間に3.5%上昇。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapの調べでも、1BTC=5,494,00(49,400ドル)前後で推移しており、前日同時刻比3.58%、1週間で16.21%の上昇をしており、時価総額も103兆4,382億円を超えている。

AssetDashより画像引用

AssetDashによると、今回の事件により、ビットコインはFacebookを時価総額で上回り、AppleMicrosoftSaudi AramcoAlphabet Inc.Amazonに続いて時価総額で6番目に大きな資産となった。

これらの価格上昇は、Facebook、Instagram、WhatsAppのシャットダウンによるものだと考えられており、多くのユーザーが分散化の重要性を再確認した出来事となったとのこと。

通信障害で分散化の重要性再認識

ソーシャルメディアの分散化は長期にわたる議論であり、TwitterのCEOであるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏は、2019年に分散化されたソーシャルメディアの開発するため、オープンソースのアーキテクト、エンジニア、デザイナーの幹部に資金を提供している。

日本語訳:
Twitterは、ソーシャルメディアのオープンで分散型の標準を開発するため、最大5人のオープンソースアーキテクト、エンジニア、デザイナーからなる小さな独立したチームに資金を提供しています。目標は、Twitterが最終的にこの標準のクライアントになることです。

分散化されたソーシャルメディアでは、Facebookがダウンしても正常に機能し続けることができるため、今回のような大規模な通信障害の対策になるとされている。一方で、DiscordTwitterYouTube、およびその他の多くのプラットフォームは引き続き正常に機能しているが、仮想通貨ユーザーは、この事件を利用してブロックチェーン上に構築された分散型ソーシャルネットワークの必要性を強調している。

これに対して、Twitterはすでに独自の分散型ソーシャルメディアイニシアチブに取り組んでおり、開発チームを率いるためにブロックチェーン開発者を雇ったと明かしている。なお、ドーシー氏は、独自の分散型ソーシャルメディアを開発する目的として、健全で有益なコンテンツを目指すよりも、論争や怒りを引き起こすコンテンツを回避することであると明らかにした。