FCA英国金融行為規制機構、ソラナ(Solana)ベースのミームコインRetardioに警告

FCA英国金融行為規制機構がRetardioに警告

英国FCA(金融行動監視機構)は、ソラナ(Solana)ベースのミームコインであるRetardio(リターディオ)について懸念を表明した。

FCAは、仮想通貨プロジェクト Retardioが必要な承認なしに英国で違法に金融サービスを提供している可能性があると警告。警告後、Retardioの価格は上昇し、コミュニティはユーモアとミームで盛り上げた。今回の警告は、規制当局が一般市民に「詐欺に気をつけろ」と警告する試みとして行われたもので、FCAは最近、規制されていない仮想通貨の取り締まりに力を入れている中でのことだ。

通知には、紛争が発生した場合、金融オンブズマンサービスはコインを扱う投資家を保護しないと記載されており、保有者は金融サービス補償制度の下でも保護の対象外となる。これらを踏まえてFCAは、ユーザーは登録済みの仮想通貨企業と取引する必要があることを繰り返し、承認された企業の包括的なリストが掲載されている登録へのリンクを共有。また規制当局は、プロジェクトが破産した場合、投資家は資金を取り戻せないと警告したうえで、次のように述べている。

物事がうまくいかなかった場合。これは、会社が倒産した場合、お金が戻ってくる可能性が低いことを意味します。


英国は仮想通貨に対して厳しい姿勢を改めて見せる

今回の警告は、FCAが英国消費者をターゲットにした規制されていない仮想通貨の取り締まりに力を入れた後に出されたものだが、警告があったにもかかわらず、Retardioの価格は16%上昇し、時価総額は1億1,100万ドル(約171億円ん)に達した。

Retardioは以前、2億4,000万ドル(約370億円)に達したことも。Retardioコミュニティは、ソーシャルネットワークでユーモアを用いてこのニュースに反応し、トークンの需要は増加。

さらに厳しい規制を検討

FCAは最近、仮想通貨プラットフォームに対する監督を強化しており、2023年10月、同国はフォビ(Huobi)やクーコイン(KuCoin)を含む140社以上のデジタル資産企業を無許可企業と宣言した。

また規制当局は、仮想通貨の公開販売に関する規則厳格化も検討。さらに英国では、2025年末までにステーブルコインやその他の仮想通貨活動を完全に規制することを目指しており、厳しい姿勢を全面的に示している。