仮想通貨取引所BitMartが閉鎖を発表
2017年の設立以来、1,700種類を超える多様な銘柄を取り扱ってきた大手暗号資産取引所BitMart(ビットマート)が、段階的なサービス終了とプラットフォームの閉鎖を発表した。
Important Notice
After a careful evaluation of the Company's operating conditions, market environment, and future strategic direction, BitMart has made the difficult decision to commence an orderly wind-down of its trading platform operations. We deeply regret having to make… pic.twitter.com/KX3zczIrAh
— BitMart (@BitMartExchange) July 26, 2026
BitMartは、会社の事業状況、市場環境、および将来の戦略的方向性を慎重に評価した結果、取引プラットフォームの運営を秩序立てて段階的に縮小するという苦渋の決断…
運営側は閉鎖の明確な単一の要因を言及しておらず、「現在の運営状況や市場環境、長期的な戦略方針の検討結果」と説明するにとどまっている。破産手続きの開始やハッキング等のトラブル、規制当局による直接的な命令によるものではないとしているが、業界の低迷が影を落とした格好だ。
サービス停止のスケジュールと出金対応
BitMartの発表によると、2026年7月26日(日曜日)より新規ユーザーの登録や入金、新規注文の受付がすでに停止されているほか、自動取引機能や証拠金取引なども順次終了に向かっている。
主要なサービス終了スケジュールは以下の通りとなっている。
8月26日(UTC午前1時): 現物・先物を含むすべての取引サービスが終了
2027年1月31日(UTC午後3時59分): プラットフォームの運営を完全に停止
取引所側は全ユーザーに対し、8月26日の期限までに未決済ポジションの清算、未決済注文のキャンセル、そして速やかな出金申請を行うよう呼びかけた。また、出金手続きにはKYC(本人確認)やトラベルルールの適用、資金源審査などが行われるため、混雑状況によっては処理に時間を要する場合がある。
独自トークン「BMX」が一時60%以上暴落
今回の閉鎖発表を受け、BitMartのネイティブトークン「BMX」の価格は即座に反応した。
取引手数料割引などのユーティリティが失われる懸念から売りが殺到し、発表後24時間で価格は60%以上急落。時価総額も直前の1億ドル(約163.6億円)超から約5,500万ドル(約90億円)規模へと大幅に縮小した。
また、混乱に乗じた詐欺行為の発生も懸念されており、BitMartは「優先出金のための追加手数料や、秘密鍵・二段階認証コード等を要求することは一切ない」として、公式サイトや正規の案内のみを確認するよう強く注意を促した。
相次ぐプラットフォームの撤退劇
暗号資産市場における事業縮小の動きはBitMartだけに留まらない。
数日前には、当NEXTMONEYの特集記事「買い手が見つからず……仮想通貨取引所BitMEX、11年間の歴史に計画的閉鎖で幕」でも報じたように、アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏らが立ち上げた老舗デリバティブ取引所「BitMEX」が9月23日をもって取引所を閉鎖すると発表したばかりだ。さらに、DEXアグリゲーターのOdos(オドス)やDango(ダンゴ)といった分散型サービスも相次いでサービス終了を決定しており、Web3業界全体が厳しい冬の時代と再編期を迎えているのが現状だ。

























