買い手が見つからず……仮想通貨取引所BitMEX、11年間の歴史に計画的閉鎖で幕

デリバティブ取引所BitMEXが閉鎖

暗号資産業界の草分けとして知られるデリバティブ取引所BitMEXが、11年にわたる事業に終止符を打つことが決定した。

日本語訳:
BitMEXユーザーの皆様へ 本日、大変残念なお知らせですが、BitMEX取引所は2026年9月23日午前4時00分00秒(UTC)をもって営業を停止いたします。BitMEXの所有者兼運営者である…

親会社のHDR Global Trading Limitedは、業界情勢を踏まえた戦略的見直しの結果、2026年9月23日(UTC午前4時、※日本時間の同日13:00)をもって取引サービスを永久に停止すると発表。売却を模索したものの買い手が見つからず、段階的な自主閉鎖を選択する形となった。


業界を牽引した「100倍レバレッジ」の先駆者
2014年にアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏らによって創業されたBitMEXは、最大100倍のレバレッジを導入した「無期限スワップ」を開発し、デリバティブ市場のデファクトスタンダードを築いた。

長年の運営の中で一度もハッキングによる資金流出を起こさない高度なセキュリティを誇り、ビットコインの透明性や分散化という理念を重視し続けてきました。

米当局からの追及と売却難航までの足跡

輝かしい実績の一方で、同社は大きな荒波にも揉まれた。2020年に米規制当局からAML(マネーロンダリング(資金洗浄)防止)体制の不備を指摘されて以降、市場シェアは縮小。創業者らの辞任や罰金支払い、2025年3月のトランプ大統領による恩赦などの紆余曲折を経た。

同社は2025年より身売り交渉を進め、2026年6月にはCEO(最高経営責任者)をはじめとする最高幹部を刷新して打開を図ったものの、最終的に引き継ぎ先となる買収者は現れなかった。

8月からの取引制限と完全閉鎖までのスケジュール

すでに新規口座開設はストップしており、今後のスケジュールは以下の通りとなっている。
2026年8月26日〜:新規ポジション開設が禁止され、決済・縮小注文のみ可能に。未決済枠は段階的に強制決済が進められる。
2026年9月23日:取引プラットフォームが完全停止。この時点で残る未決済ポジションは即座に自動清算される。

資産保護と出金時の注意事項

BitMEXは顧客資産の安全性を主張しており、準備金が負債を上回っていることを証明するデータを公開している。ステークされていたBMEXトークンもすでに口座へ返還完了済みだ。

閉鎖後も資産の引き出しや取引履歴の閲覧は可能ですが、9月23日以降も口座に資産を放置した場合、月額50ドル(訳8,190円)または年率1%のいずれか高い方の保管手数料が毎月徴収される。また、出金混雑に乗じた「優先出金を騙るフィッシング詐欺」への注意喚起も行われている。ユーザーには、早期の自主的なポジション解消と手元への出金が強く推奨されている。

 

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