ソーシャルエンジニアリングで巨額仮想通貨を窃取、RICO法違反の共謀罪で有罪答弁
シンガポール国籍のマローン・ラム(Malone Lam)被告(22歳)は、2億4,500万ドル(約376.4億円)以上の仮想通貨を盗み、資金洗浄した国際的なサイバー犯罪組織を率いたとして、RICO法(組織犯罪取締法)違反の共謀罪1件について有罪を認めた。
量刑に関する審理は2026年12月8日に予定されている。
被害者を欺き4,100ビットコイン超を窃取
米国司法省によると、犯罪組織は遅くとも2023年10月までに活動を開始し、少なくとも2025年5月まで継続していた。ラム被告は「アン・ハサウェイ」「$$$」「キング・グリービー」などの別名を使い、標的となる被害者の特定や共謀者の役割調整を担っていた。
犯行では、Googleや仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)の担当者などを装うソーシャルエンジニアリングを用い、被害者からアカウント情報やセキュリティコードを入手。2024年8月には、ワシントンD.C.在住の男性から4,100BTC(Bitcoin:ビットコイン)以上、当時2億4,500万ドル相当をだまし取ったとされる。
組織内では、データベースからの情報収集、標的の選定、被害者への電話、資金洗浄など役割が分担されていた。また、場合によっては住居に侵入し、デバイスを物理的に盗む手口も使われていた。
高級車やナイトクラブに浪費、最高20年の懲役刑も
盗まれた仮想通貨は資金洗浄されたうえで、豪華な生活に費やされた。検察によると、ラム被告らはナイトクラブで一晩に最大50万ドル(約7,680万円)を使ったほか、高級時計や衣料品、プライベートジェット、私設警備員、ロサンゼルスやハンプトンズ、マイアミの賃貸住宅などに資金を投じていた。
高級車も多数購入しており、価格は1台あたり10万ドル(約1,536万円)から最大380万ドル(約5.8億円)に達した。別の資料では、特注のポルシェやランボルギーニ、フェラーリなど30台以上の車、200万ドル(約3億円)相当の腕時計を購入していたことも明らかになっている。
ラム被告は2025年9月18日、マイアミの賃貸住宅で逮捕された。今回認めたRICO法違反の共謀罪では最高20年の懲役刑が科される可能性があり、同事件ではこれまでに複数の共犯者も有罪を認めている。
























