XRP ETPがナスダック・ストックホルムで取引開始
XRP ETP(上場投資商品)が、北欧地域の主要証券取引所であるナスダック・ストックホルム(Nasdaq Stockholm)で取引開始された事がわかった。
スウェーデンのデジタル資産管理会社Virtune(ヴァーチューン)は2024年7月2日(火曜日)付けの公式発表で、ナスダック・ストックホルムでのVirtune XRP ETPのデビューを発表。Virtune XRP ETPは、評価額が266億3,000万ドル(約4.3兆円)を超える7番目に大きな仮想通貨プロジェクトであるXRPのパフォーマンスを活用する方法を投資家に提供することを目的としている。
公式発表によると、新たに開始されたXRP ETPは完全に担保されており、XRPトークンによって100%裏付けられているという。また、Virtuneは、XRP準備金の保管人として、米国の大手取引所コインベース(Coinbase)と提携しているとのこと。
Virtune XRP ETPは、7月2日(火曜日)にVIRXRPというティッカーで取引を開始し、北欧市場向けにSEK(スウェーデンクローナ)建てで、AvanzaとNordnetからアクセスできる。注目点は、投資家が年間1.49%の管理手数料を支払うことで、XRP ETPは、さまざまな銀行やブローカーを通じて個人投資家や機関投資家が利用できるという。また、今回の発売によってVirtuneは、米国外でXRPの投資商品を確立している資産運用会社リストに加わる。2024年2月に同社は、北欧成長市場でXRP ETPを発売。一方で、21Shares(21シェアーズ)は、すでに5年間XRP ETPを上場している。
XRP ETPはXRP投資の需要を満たす
Virtuneは発表の中で、迅速で費用対効果の高いクロスボーダー決済に最適化された暗号資産としてのXRPのユニークな価値提案に焦点を当てている。
同社は、XRP は数秒で取引を完了できるため、従来の銀行システムよりも優れていると指摘したうえで、今提案により、XRP が多国間送金の魅力的なソリューションになることを認めた。また、XRP が米国のフィンテック企業 Ripple の支援に加えて、強力で熱心なコミュニティの恩恵を受けていることも認めた。XRP ETP の発売に反応して、Virtune のクリストファー・コック(Christopher Kock )CEO(最高経営責任者)は、この新製品は、XRP への安全な投資方法を求める投資家の高まる需要を満たすものだと述べたうえで、次のように語っている。
この度、Nasdaqに上場する初のXRP ETPの導入を発表できることを嬉しく思います。この革新的な製品は、XRPが当社のカストディアンであるCoinbaseに保管され、100%物理的に裏付けられており、機関投資家と個人投資家の両方が複数のブローカーや銀行を通じてアクセス可能です。この発売は、XRPへの安全でアクセスしやすい投資方法を求める投資家の高まる需要に応えるものです。