Ethereum(ETH)の大型アップデートが2月27日まで延期

Ethereum(ETH)の大型アップデートが2月27日まで延期

イーサリアムが1月16日から予定していた大型アップデートであるコンスタンティノープルが延期となっており、アップデートの時期が未定だったが2月27日に行われるとEthereum World Newsが報じた。

今回のアップデート遅延の原因は、EIP(Ethereum Improvement Proposal)-1283に致命的な脆弱性が見つかったためである。EIP1283は、スマートコントラクトを構築する際に開発者が支払わなければならない金額を減らし、EIP1283がなければスマートコントラクトのコードに対するアップデートには大量のガスが必要となる。このGasコストの低下を狙って、リプレイアタックが起こる可能性が高いとの見解から延期となった。

遅延のニュースが流れてから数時間で約5%下落した。

イーサリアムの開発者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブリテン)氏は、緊急にコア開発者を呼び出した中で適切な行動方針を決定するために最善尽くした。開発者は、バグのあるバージョンのコンスタンティノープルが稼働するようになると、イーサリアムエコシステムが間引かれることになるので、遅延を義務付けることに同意した。

プロジェクトの開発者の中では、2月27日に処理される可能性が高いブロック番号7,280,000でハードフォークがアクティブになるだろうと判断した。

2月27日に行われるアップデートでは、2段階に分けてアップデートが行われる。

まずは、5つのイーサリアム改善案であるEIP(Ethereum Improvement Proposal)の実装を行う。そして、2段階目で問題のあったEIP‐1283を取り除く作業を実施。

ここで懸念されるのが、ブロック生成時間が長くなる点だ。専門家の見解では、ブロック生成時間は2月27日までに60秒を超えてしまうと言われている。

イーサリアムはまだまだ開発段階であり、予定通りに進むことは難しい状況となっていますが、Dao事件のように事件が起こる前に中止できたことは不幸中の幸いだろう。ニューヨークを拠点とする暗号通貨研究者のAlex Kruger氏は、イーサリアムの長期的な展望を考えると、このフォークは「明らかに強気」であると主張している。

また、ビットコインETF承認の最終期限も2月27日ということで、うまくいけばポジティブニュースが重なることになる。今年上半期のビッグイベントが重なるので、今年を占う意味でも2月27日は暗号通貨市場全体として、非常に重要な1日になるだろう。