Sushiswap はDeFiジョークなのか
9月12日、Sushiswap(スシスワップ)の新しいリーダーで仮想通貨デリバティブ取引所FTXのサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)CEO(最高経営責任者)は、約束された200万のトークンエアドロップが予定通りに進むとツイートした。
200万のトークンエアドロップは、ネットワークの混雑状況に応じて、2時間程度はかかると予想。共同創設者であるシェフ・ノミ(Chef Nomi)氏による“出口詐欺”と批判されている1,400万ドル相当のイーサリアム(Ethareum/ETH)の返還から始まったSushiswapの波乱に満ちた1週間を締めくくっている。
DeFi(分散型ファイナンス)トークンの価格を急落させた首謀者と考えられているシェフ・ノミ氏の行動は最初に謝罪の発表から始まっている。この謝罪で同氏は、次のように述べた。
コミュニティーに、Sushiswapの最初の作成者としてどれだけの価値があるかをコミュニティに決定させる
サム・バンクマン・フリード氏はこの謝罪発表に応え、今回の決定についてノミ・シェフ氏に敬意を表しながら、創設者の初期の業績をTwitterにツイートしており、その中でフリード氏は、返却されたイーサリアムの一部が、予定されている買い戻しの資金調達に使用されることになると付け加えた。
フリード氏はSushiswapに就任して以降、投資家を安心させることを目的とした変更を支援しているが、中には法的措置を取ることを考えているユーザーも居るようだと海外メディアは報じている。一方、エアドロップに関する最新の発表に続いて、仮想通貨DeFiプラットフォームyearn.financeのガバナンストークンであるYFIの作成者であるアンドレ・クロニエ(Andre Cronje)氏は、Sushiswapの大失敗におわった関連イベントは、DeFiの原因を助けていないとツイートした。
クロニエ氏は、ツイッターでのフリード氏への返信で以下のように、皮肉を込めたツイートを発信している。
笑。再びDeFiを冗談にしてくれてありがとう。一歩前進し、十歩後退します。
クロニエ氏は、Sushiswapチームが2017年の初期のICO(コインオファリング)詐欺の手引きをコピーしていると示唆し、YFI作成者らはこれに対して、ICO詐欺チェックリスト名をツイートしている。このリストには、「Airdrop、Byback、Insane salaries、Large team allocation、Team dumped、Whitepaper only、Forked geth(uniswap)」の名前が記載されている。
注目しておきたいのは、ノミ・シェフ氏が謝罪ツイートした際、クロニエ氏は以下のようにコメントしている点だろう。
謝罪の減少、コーディングの増加。Sushiswapはあなたを必要とします。仕事に戻り、レガシーに残す何かを構築します。あなたは自分でSushiswapを選んだので、今すぐ構築を続けます。