ゴールドマンサックスのApple Cardは、仮想通貨を購入することができない
2019年8月2日、ゴールドマンサックスが公開した顧客契約書(利用規約)「Apple Card Customer Agreement」によると、Apple Cardでは仮想通貨を購入できないことが判明。Apple Cardは今年3月のアップルスペシャルイベントで発表され話題となった。
利用規約によると、仮想通貨に関しては「キャッシング」と「現金同等物(短期金融商品)」に相当するとして、取り扱いができない。仮想通貨の他にも、トラベラーズチェック・外国通貨・P2P送金・電信送金・現金のような取引も該当する。
クレジットカードで仮想通貨はなぜ買えない?
日本の取引所では軒並みクレカでの仮想通貨購入は不可能だ。チェンジリーやバイナンスなどの一部海外取引所では、取引所自体は販売を禁止していなくても、クレジットカード会社の方で取り扱いできない状態になることも多いと聞く。
手持ちの現金がなくてもクレジットカードならすぐに購入できるメリットがある。ビットコインやリップルなどの仮想通貨は価格変動が大きいため、高すぎる購入手数料を支払ったとしても、爆益が期待できる。その反面、買った時の1/100にまで価値が暴落することも日常茶飯事だ。詐欺まがいのICOも横行している。このため、クレジットカード会社だけでなく大手銀行も、ユーザーの返済能力や高すぎるリスクを考慮して、仮想通貨の購入を禁止していることが多い。
Apple Card、日本でも使える?
現時点では8月から米国のみで取り扱いスタート予定だが、日本にも商標出願していることが判明。出願日は2019年7月16日、商標は「APPLE CARD」と「APPLE CASH」の2つ。出願されたからと言って必ずしも日本で利用できるのかと言えば、そうでもない。ただし、今年3月にCNBCの取材に応じたゴールドマンサックスのCEO・Richard Gnodde氏は、Apple Cardが国際的に展開されることを期待すると語っていた。
来月には注目度の高いアップルスペシャルイベントが開催予定なので、iPhone 11などの新モデルの発表と合わせて、アナウンスされる可能性もある。
[商願2019-97226]商標:[画像] /
出願人:アップル インコーポレイテッド /
出願日:2019年7月16日 /
区分:9(コンピュータほか),35(事業の運営及び管理ほか),36(金融に関するサービスほか),39(旅行及び観光に関する情報の提供ほか),42(コン… pic.twitter.com/DIRJgmsrYu— 商標速報bot (@trademark_bot) August 4, 2019