DeFiスタートアップ「InstaDApp」、240万ドルの資金調達を完了

DeFiスタートアップ「InstaDApp」、240万ドルの資金調達を完了

2019年10月1日、分散型金融スタートアップ企業InstaDappが、240万ドルのシードラウンド資金調達を行ったことを発表した。資金提供は、Coinbase Ventures・Pantera Capital・Robot Ventures・IDEO Colabなどの幅広い戦略的投資家(ストラテジックバイヤー)だ。

1年前にはKyber Networkから助成金を得て、InstaDAppの開発をスタートさせている。現在InstaDappは、MakerDAOとCompoundに次いで3番目の規模を誇るまでに成長。シードラウンドは、ベンチャー企業におけるスタートアップ前後のシードステージという段階で行われる。ビジネスプランのアイデアに対して投資されるといった特徴がある。

今回、資金提供を行ったPantera社は、以下のようにコメント。

「InstaDAppがDeFiの集約と簡素化に力を注いでいることに感心している。InstaDAppは今まで見てきた他のすべてのDeFiよりも際立っている。DeFiの未来を前進させ、新規ユーザーが開かれた金融エコシステムに参加できる環境を整えることができるチームだと確信している。」

Kyber Networkも同様にInstaDAppについて、以下のようにコメントしている。

「InstaDAppチームは、パブリックブロックチェーンスペースがどれだけオープンで革新的であるのかを示す最高のデモンストレーションだ。幸いなことに、私たちは初期の段階でチームをサポートすることができた。彼らがどのように新製品を発明し、リリースするのか、これらを見ることができたのは純粋な喜びだ。この分野では非常に稀なことである。彼らからのより興味深いイニシアティブを楽しみにしている。」

DeFi(Decentralized Finance)とは?

イーサリアムのOpen Financeとも呼ばれる。イーサリアムブロックチェーン上に構築された分散型金融サービスの総称のことで、スマートコントラクト機能を使用して行われる。事業の透明性を示すためにオープンソースとなっている。

DeFiのコニュニティには、MakerDAO・Coinbase Wallet・Kyber Network・0xなどがある。DeFiのサービスには、資産・義務・権利のトークン化(デリバティブ・ステーブルコイン発行・予測市場・不動産・債権)や、DEX・KYC(本人確認)・コンプライアンス・レンディングなどがあり、多岐にわたる。個人的にはレンディングが注目されていると感じた。貸す方も借りる方も金利の点から見て優れている。

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