今夜、ライトコインが半減期を迎える|今回は市場が分析済みか
時価総額5位のライトコイン(LTC)が5日午後7時頃、半減期を迎える。4年ぶりとなる今回の半減期では、ライトコインのマイニング報酬が25LTCから12.5LTCになる予定。流通量の減少に伴う希少性の高まりで、長期的な価格上昇が期待される。
半減期は、仮想通貨のトランザクションの検証、承認作業を行うマイナーが受け取る報酬が半減するプロセスを指す。ライトコインの報酬は84万ブロックごとに半減し、半減期は約4年に1度の周期で訪れる。相場全体にとっては、仮想通貨の希少性向上というメリットがあるが、マイニング事業者にとっては仮想通貨建ての報酬が半減するため、悩ましいイベントと捉えられる見方もある。
半減期による影響
実際、一部のマイニング業者が廃業に追い込まれるのではないかという懸念が出ている。それでも、半減期は予め予測可能なため、マイニング業者のみならず、市場全体が今回の半減期は織り込み済みであるとの分析も多い。
ライトコインの価格は6月に1万5303円に達し、年初来の最高値を更新した後、価格が漸減し、1万円のトレンドラインを下回るところまで価格が下落した。そのことについて、多くの専門家が「今回の半減期に関しては既に市場が分析済みであり、その事がライトコインのパフォーマンスに表れている」との見方を示している。
2015年8月にあった前回半減期を振り返ると、半減期までの7カ月でライトコインの価格が約700%上昇。半減期の1カ月前にピークに達し、その後は75%下落している。