トランプ氏がボー・ハインズ氏を仮想通貨評議会トップに指名
ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領は、元カレッジフットボール選手のボー・ハインズ(Bo Hines)氏を仮想通貨評議会のトップに任命したことが明らかになった。
ハインズ氏は、トランプ氏の仮想通貨・AI担当長官デビッド・サックス(David Sacks)氏の下、次期大統領の仮想通貨評議会で、デジタル資産のイノベーションと成長を促進するために働くことになる。
トランプ次期大統領は2024年12月22日(日曜日)、自身のソーシャルメディアプラットフォームであるTruth Social(トゥルースソーシャル)への投稿で、2022年に米下院共和党候補として落選したハインズ氏が、デジタル資産に関する大統領諮問委員会の事務局長に就任すると述べた。
「Crypto Council(暗号評議会)」と名付けられたこの新しい顧問団は、仮想通貨とAI(人工知能)の長官であるサックス氏が率いることになり、トランプ次期大統領は次のように述べている。
新しい役割として、ボーはデビッドと協力してデジタル資産分野の革新と成長を促進し、業界のリーダーたちが成功するために必要なリソースを確保する。
ハインズ氏のこれまで
ハインズ氏はノースカロライナ州の下院議員選挙に共和党候補として出馬したが、民主党のライバル、ワイリー・ニッケル(Wiley Nickel)氏に僅差で敗れている。
ハインズ氏は、他の数人の共和党候補者の中で、アメリカン・ドリーム・フェデラル・アクション・スーパーPACや他のプロ・クリプトPACから資金提供を受けており、実際、違法な政治献金などの罪で現在7年の服役中のライアン・サラメ(Ryan Salame)FTX元CEO(最高経営責任者)は、ハインズ氏を含む共和党候補に1,340万ドル(約21億円)を献金したと報じられている。
今回の人事は、トランプ次期大統領が仮想通貨業界を継続的に支援していることを反映しており、選挙期間中、彼は米国を仮想通貨の世界首都にすると約束し、仮想通貨業界のトップ幹部から数百万ドルの資金を集めた。その証拠にトランプ氏は、億万長者のイーロン・マスク(Elon Musk)氏を含む他の仮想通貨支持者を重要な顧問に任命している。さらに12月4日にトランプ氏は、当NEXTMONEYの2024年12月4日付け特集記事「トランプ大統領、SEC議長にポール・アトキンス氏を指名か – 規制緩和派の台頭で業界に変化の兆し」でも報じているように、仮想通貨推進派の実業家で元SEC(米国証券取引委員会)のポール・アトキンス(Paul Atkins)氏を同機関の委員長に指名した。