香港の仮想通貨銀行がWeb3企業に仮想通貨の両替と口座を提供へ
香港最大の仮想銀行であるZAバンク(ZA Bank)は、香港で規制対象のWeb3企業に対し、仮想通貨から法定通貨への変換と口座サービスを提供する事が発表された。
香港で資産規模最大の仮想銀行である同銀行は、Web3エコシステムの頼りになる銀行になる計画を発表し、すぐにサービスを提供して行くことが明らかになった。ブルームバーグとテッククランチの報道によると、米国の仮想通貨に優しい銀行や取引所が崩壊し、仮想通貨関連企業が銀行サービスを確保するのに苦労するなか、同銀行は香港の規制対象のWeb3企業の決済銀行として機能するようになる。ZAバンクは、急成長中のこの都市のデジタル資産部門に加わる。同銀行のロナルド・イウ(Ronald Iu)CEO(最高経営責任者)は、中国の億万長者であるオウ・ヤピン(Ou Yaping)氏が ZAバンクを設立し、認可された仮想通貨取引所でトークンから法定通貨への変換を提供すると述べた。なお同氏は、ZAバンクはクライアントが仮想通貨トークンを取引所に預けた後、香港、中国、米国の通貨での引き出しを可能にする決済銀行として機能すると付け加えている。
ZAバンクは、ハッシュキー(HashKey)とOSLを使用してこの新しいサービスを既に提供。これらは、香港で認可された2社の仮想通貨取引所のみで、イウ氏によると同銀行は、他の取引所がライセンスを取得すれば、他の取引所にも同じメリットを提供するとのことで、次のようにコメントしている。
大小を問わず、国外および国内の多数の関心を寄せる企業にとって、彼らの最大の関心事は、物事を機能させるための道筋を持つことです。
香港は次のグローバル仮想通貨ハブとしての地位を確立へ
2022年10月に香港は、デジタル資産会社の次のグローバルハブになる意向を発表し、セクターを管理するための規制枠組みを開発している。
現在までのところ、香港は仮想通貨関連企業の誘致に成功しており、中国本土の80社以上の仮想通貨企業が香港にオフィスを開設したいという意向を表明している。この取り組みは、中国本土では厳しい制限が実施されるなかで政府からの支援さえ受けていることから、高い関心が寄せられている。