ブライアン・ブルックス氏、就任3週間で取締役会との「違い」でBinanceUSを去る

ブライアン・ブルック氏が就任3週間でBinanceUSを辞任

OCC(Office of the Comptroller of the Currency=米国通貨監督庁)上級副監査役兼最高執行責任者であるブライアン・ブルックス(Brian Brooks)氏は、BinanceUSにてCEO(最高経営責任者)として3カ月間就任し、辞任した事が分かった。

ブルックス氏がBinanceUSを去ったニュースは複数メディアが報じており、Binanceでは、過去にリカルド・ダ・ロス(Ricardo da Ros)氏が、3週間前にBinanceBrazilでブルックス氏同様に去った事が分かっている。

ブルックス氏は、2021年5月1日に就任したBinanceUSのCEO職を辞任したことを発表。同氏はツイッターでの詳細について、あまり詳しく説明しておらず、同取引所の戦略的方向性に違いがあると説明するにとどまっている。同氏は、会社に対して恨みを抱いていないことを保証し、同僚に最高の未来を望んでいる。今回の件についてBinanceのジャオ・チャンポン(趙長鵬:Changpeng Zhao)CEOは、ブルックス氏の辞任に続いて公式声明を発表。ブロックス氏の辞任がユーザーに影響を与えないと明言した。

Binance USにぴったりの(そうではない)

ブルックス氏はBinance USのCEOに就任した際、北米市場のスポットライトでBinanceを位置付けるため、奔走したキャサリン・コーリー(Catherine Coley)氏に取って代わり就任していた。

交代後、コーリー氏は、ほぼ完全な沈黙を通しており、同士の沈黙が恨みと見なす人も存在しており、一方で訴訟の可能性に直面して注意と見なす人も居る。ブルックス氏のプロとしての記録は、米国市場での地位を確固たるものにするためのBinanceの取り組みを主導する有力な候補者として就任。Binanceは現在、オフィスを構えておらず、法律に従わずに派生物を提供し、適切なライセンスなしで運営されているとして、世界中の複数規制機関の規制に直面している。

Binanceで繰り返し発生する問題が職を辞した原因か

ブロックしがBinanceをわずか3週間で辞した背景には、Binanceプラットフォームのトップマネジメント、特にBinanceの地域支社の運営を担当するトップマネジメントの間で繰り返し発生している問題である。

直近3週間前、Binance Brazilのロスカントリーマネージャーは、子会社を担当してから6カ月後に公に辞任。ロス氏の個人Linkedinにて公開された公開書簡の中で、同は、会社のトップマネジメントとの専門的な違いのために取引所を辞めることを決定したとして、次のように語っている。

Binanceのカントリーマネージャーとして6カ月間集中した後、私は会社を辞めることにしました。私の役割に対する期待のずれがあり、私は自分の個人的な価値観に従って決定を下しました。

ロス氏も辞任は、“期待の不一致”が取り沙汰されており、Binanceがブラジル市場に参入した後のいくつかの法的紛争が原因である可能性が指摘されている。ブラジル支社は2019年に営業を開始しているものの、法的な問題がないわけではない。中でも最も重要な障害とみられているのが、ブラジルでデリバティブ取引のサポートを提供するBinanceに対するCVM(ブラジルのSECに相当)による禁止措置である。2020年7月2日のCVM宣言法第17,961号は、Binanceに大きな打撃を与えたBinance先物のサポートを禁止。その後、いくつかの地元の取引所の組合によって設立されたグループであるブラジル仮想通貨経済学会は、Binanceが国内で違法に活動していると非難している。

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