クラーケンがBCM買収を完了
大手仮想通貨取引所クラーケン（Kraken）は2024年9月24日（火曜日）、オランダで最も評価の高い登録仮想通貨ブローカーの1つであるBCM （Coin Meester B.V.）の買収を完了したと発表した。
クラーケンがBCMを買収した事を発表。今回の買収は、欧州市場への進出を目指す同取引所の戦略の一環であり、この買収により、同地域の複数の国で規制対象のVASPサービスを提供できるようになり、プレゼンスを強化し、欧州展開の目標をさらに推進していくという。この動きは、MiCA（仮想通貨市場規制）法が実施される中、同社の欧州での存在感を高めるのに役立つと期待されている。
今回の動きは、同取引所が2023年10月にBCM買収の意向を発表してからほぼ1年後に完了。同取引所は、今回の買収により、6月に第1フェーズに入ったMiCA規制枠組みに備えて欧州での成長計画が加速すると述べている。同取引所は声明の中で、BCMの買収によりオランダ市場での存在感が強化され、フランスとポーランドの規制対象VASP（仮想資産サービスプロバイダー）としての欧州でのビジネスの可能性が高まったと述べている。
プレミアムな取引と投資体験を現地市場に提供へ
今買収により、BCMの顧客は“今後数カ月間”同取引所の幅広い仮想通貨製品である200を超えるデジタル資産へのアクセス、高度なデジタル資産セキュリティ標準、クライアントサポートが利用できるようになる。
クラーケンのヨーロッパ担当マネージングディレクターであるブライアン・ガーハン（Brian Gahan）氏はこの買収を称賛。仮想通貨の潜在能力を最大限に引き出すために必要な「プレミアムな取引と投資体験」を現地市場に提供する機会がもたらされたと述べたうえで、次のように語っている。
BCMの買収完了は、当社の欧州展開における重要なマイルストーンであり、当社の強力な足跡とユーロの取引量と流動性における市場をリードする地位を活用して、今後数年間で市場シェアを大幅に拡大することができます。当社は、世界規模とコンプライアンス遵守、そして優れた顧客体験を兼ね備えた、ヨーロッパでも数少ない企業のひとつです。当社は、仮想通貨の潜在能力を最大限に引き出すために必要なプレミアムな取引・投資体験をお客様に提供することで、お客様に利益をもたらすことができます。
クラーケンは、コストと競争の高まりにより、今後数年間でヨーロッパの仮想通貨市場が統合されると考えていおり、同社は、グローバルな規模と製品提供を活用してヨーロッパでの市場シェアを拡大する予定とのこと。
