リップルCTOがXRPの流通と供給に関する予想外の真実を明かす
リップル(Ripple/XRP)のデビッド・シュワルツ(David Schwartz)CTO(最高技術責任者)は、リップルのXRP保有管理における戦略と課題を明らかにした事で、予想外の真実が明らかになった。
同CTOは、XRP保有に関する同社の戦略についての洞察を共有し、これらの事実は、リップル社の暗通産管理のアプローチをより明確に理解するのに役立つと考えられている。リップルのXRP資産は2つの異なるカテゴリーに分類され、1つ目は、リップルのウォレットで現在利用可能なXRPで構成される。2 番目のカテゴリーには、今後数カ月以内にリリースされる予定の、台帳上のエスクローロックアップに基づくXRPが含まれる。ただし、予定されている毎月のリリースまで同社は、エスクロー(※1)内のXRPにすぐにアクセスできない。なお、これまでリリースされたXRPの大部分はエスクローに返還されている。
第三者預託という意味で、物品などの売買に際し、信頼の置ける「中立的な第三者」が介在することで取引の安全性が高まる仲介サービスの事
XRPホールディングスの選択と戦略
ユーザーからの質問に答えて、同CTOはリップル社の保有するXRPに関するオプションについて概説している。
基本的に、リップルは現在のレベルのXRP保有量を維持し続けることも、保有量を減らすことを選択することもでき、同CTOによると、同社は保有するXRPをできるだけ早く減らす計画だったという。しかし、同CTOはこの当初の戦略の実現可能性と潜在的な利益については疑問を抱いていたという。
当初、同社はXRPの供給を減らすために景品の利用を検討。しかし、XRP の市場価値が高まるにつれて、人々がこれらの特典を悪用する可能性が浮上し、中止へとつながった。リップルはまた、ロックアップ販売やXRPを使用してパートナーにインセンティブを与えるなどの代替方法も検討しており、これらの戦略は最終的にはXRPの直接販売に似ていたとのことだ。
長期ビジョンとエスクロー決定
同CTOは、リップルは事業開始から10年以上経っているにもかかわらず、当初の5か年計画に向けて順調に進んでいると主張している。
彼はまた、エスクローされたXRPの管理に関するコミュニティの質問にも答えたほか、エスクロー自体について両義性を表明し、エスクローされた供給を焼き切るという考えを否定し、異なる結果が生じる可能性があることを示唆している。