Valkyrie Investmentsが1億ドルのDeFiヘッジファンドを立ち上げへ

Valkyrie InvestmentsがDeFiヘッジファン立ち上げ

米国の投資企業であるValkyrie Investmentsは、110億円規模のさまざまなDeFi(分散型金融)資産のパフォーマンスに関連する新しいヘッジファンドを提供することを計画していることが明らかになった。

Valkyrie Investmentsは、2021年11月22日(月曜日)、「Valkyrie On-Chain DeFi Fund」という新ヘッジファンドを立ち上げる予定を公表。新たに設立された同ヘッジファンドは、投資家が急成長している仮想通貨業界で、安全かつ簡単にアクセスできるように設計されたDeFiファンドを目的としており、米国および海外の適格投資家も参加でき、すでに85億円以上調達したことが伝えられており、新たなファンドの期待の高さを表している。

異なる13のブロックチェーン上に24銘柄の仮想通貨投資

Valkyrie On-Chain DeFi Fundでは、13の異なるブロックチェーン上に少なくとも24銘柄の仮想通貨への投資が含まれる。

特に、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ソラナ(Solana/SOL)、アバランチ(Avalanche/AVAX)、バイナンススマートチェーン(Binance Chain/BNB)、マティック(Polygon/MATIC)、ファントム(Fantom/FTM)などのネットワークを基盤としたDeFiプラットフォームに投資を行うという。

Valkyrie Investmentsが今回発表したヘッジファンドは、BitwiseGalaxy Digitalが提供するパッシブ運用(※1)のファンドとは異なり、レンディング(貸付)、イールドファーミング、ステーキングなどをDeFiプロトコルで運用する仕組みとなっている。

パッシブ運用とは…
投資信託などの運用手法による分類で、市場の平均的な値動きと連動することを目標とし、運用目標とされるベンチマーク(日経平均株価やTOPIXなどの指標)やポートフォリオに追従する投資戦略のことである。

Valkyrie InvestmentsのDeFiのマネージングディレクターであるウェス・コーワン(Wes Cowan)氏は次のように述べている。

新たなファンドでは、DeFiエコシステムでの貸付、流動性プール、イールドファーミング、ステーキングから追加の利回りを得ることができるようになります。また、これらの活動から得られる利益は投資家に還元されるでしょう。

Valkyrie Investmentsは何年もの間、ビットコイン上場投資信託を追求している企業の一つであり、今2021年秋にビットコイン先物ETFを立ち上げた最初の資産運用会社の1つとして知られている。また、逆上場投資信託を含む上場投資信託および同様の商品の発行者であるProSharesと資産運用会社であるVanEckの競合製品と一緒にローンチしたビットコインETFは、10月22日の運用初日に8,000万ドル(約91億円)の売り上げを記録した。さらに同社は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やポルカドット(Polkadot/DOT)などの投資信託運用でも知られており、DeFiのみならず仮想通貨投資の規模を拡大している。