バイナンスが北朝鮮テロ組織に関連する資金440万ドルを凍結

バイナンスが北朝鮮テロとの関連資金440万ドルを凍結

大手仮想通貨取引所バイナンス（Binance）は、北朝鮮と関係のあるテロ組織に関連する資金440万ドル（約6億円）を追跡し、凍結したことを明らかになった。

We proactively took action against accounts connected to these individuals over a year ago, in compliance with lawfully served warrants and in collaboration with law enforcement.

— Binance (@binance) May 24, 2023

実際、2022 年の多くのブロックチェーン愛好家にとって、北朝鮮のハッカーは厄介な存在となっていた。米国財務省の文書によると、最高指導者金正恩氏の全体主義政権のために活動するこれらのハッカーグループは、仮想通貨に対するフィッシング・ハッキングや詐欺の記録的な年を通じて、合計で6億3,500万ドル（約888億円）を盗んだとのこと。その上、米国政府は、これらの違法資金は通常、政権のミサイル実験やその他の危険な核実験に資金を提供するために使用されていると報告している。

金正恩の邪悪な計画を阻止するオンチェーン探偵か

高度な訓練を受けた北朝鮮の専門家たちが、さらなる破壊兵器に資金を提供するための道具として政府によって利用されている一方で、オンチェーン捜査官は悪者による現金化を阻止するために最善を尽くしている。

実際、インターネット探偵はブロックチェーンに関する専門知識をより徹底的に活用できる。透明性は、レジストリが公的にアクセス可能のため、ブロックチェーントランザクションを送信者まで追跡できることにある。バイナンスのジャオ・チャンポン（趙 長鵬：Zhao Changpeng）CEO（最高経営責任者）は、同社チームが2022年に発生したアクシーインフィニティハッキングから580万ドル（約8億円）をどのように回収したかを説明。さらに440万ドルが違法なIT作業活動の捜査を通じて追跡され、2023年現在まで北朝鮮ハッカーの頼りになっていた。

この戦術によれば、北朝鮮のサイバー犯罪者は偽の身分証明書を使用して海外でフリーランスの仕事を得る一方、ほとんどの仕事の機会は仮想通貨関連だという。北朝鮮の詐欺師たちは、他国民を装い、資金を北朝鮮に吸い上げている。サイバー犯罪は2022年から増加傾向にある一方、仮想通貨の盗難件数では北朝鮮がダントツ首位に立ち、昨年は6億3,500万ドル以上相当の仮想通貨が盗まれた。