Baiduが将来メタバースを開発か
中国の大手テクノロジー企業であるBaidu（百度）が、同社は現在、メタバースに関してまだ初期段階にあり、反復全体を展開するには約6年かかる可能性があると主張していることが分かった。
中国のテクノロジー企業であるBaiduは、メタバースのイノベーションを完成させるのに少なくとも6年かかることを認めた。同社はすでにメタバースのアプリケーション、Xi Rang（稀壌、※以下、シーランと表記）を有しているものの、まだまだ作業が必要だと考えているとのこと。
メタバースは、人々が3Dインフラストラクチャーを介して対話するユニークなイノベーションで、Baiduの副社長の1人であるマー・ジエ（Ma Jie）氏によると、シーランアプリは1年前に開発を開始し、完全な形になるまでにはまだ約6年必要とのこと。このシーランアプリは、企業が年次開発者会議を実施するのに役立ち、マー氏によると、100,000人の参加者をホストできるとのこと。同氏は、Baiduがすべての開発者にとってオープンなリソースであるプラットフォームを構築することを目標としていると明らかにしている。
米国の金融系出版社であるスタンズベリーリサーチ（Stansberry research）のアナリスト、ブライアン・ティカンコ（Brian Tycangco）氏によると、メタバースという言葉はまだ多くの人にとって新しいものであり、このイノベーションはまだ開発の初期段階にあり、世界は3、5年後には完全に理解できるようになるかもしれないと述べている。
ティカンコ氏は、特にBaiduのタイムラインは、企業独自のイノベーションへのアプローチを説明しており、Baiduは不注意に急ぐことなく、適切なテクノロジーソリューションを導入するために保守的な措置を講じていると語っている。また、中国は仮想通貨の規制に非常に厳しいため、Baiduは規制を監視するために穏やかに踏み込んでいる可能性があると指摘した。
続くメタバースラッシュ
NEXTMONEYの2021年12月20日付特集記事「アリババがメタバース新ユニット「YuanjingShengsheng」を作成」で報じたように、アリババ（阿里巴巴集团:Alibaba Group Holding Limited）のようなハイテク企業はすでにメタバースへの関与を発表している。2021年11月、テンセント（Tencent：腾讯）の社長であるマーティン・ラウ（Martin Lau）氏は、中国がメタバースと戦わないことを期待していると主張。2022年1月初めに入ると、Microsoftのビル・ゲイツ（Bill Gates）CEO（最高経営責任者）は、Microsoftがデジタル会議を数年以内にメタバースに移行する可能性があると述べている。同様に、Facebookは当NEXTMONEY の特集記事「Facebookが会社名をメタにリブランドしてNFTサポートを計画」で報じているように、社名をMetaをリブランドし、人々がまもなくそのメタバースであるHorizonに自由にアクセスできるようになると発表している。
しかし、一部の当局は、2017年のICOバブルで起こったような詐欺攻撃を防ぐため、メタバースに関連した詐欺攻撃の可能性に注意するよう人々に求めており、規制もそう遠くない時期に開始されるのではないかとみられる。
