インフルエンサー「NFT ゴッド」がフィッシング詐欺被害

人気インフルエンサーがフィッシング詐欺被害をTwitterで告白

Twitterで人気のNFTインフルエンサー「NFT God(NFT ゴッド)」氏が、Googleのフィッシング広告リンクをクリックした事で、人生を変えるほどの純資産をハッカーに奪われたと語っている事が分かった。

日本語訳:
昨夜、私のデジタル生活全体が侵害されました。
個人的にも職業的にも私に接続されているすべてのアカウントがハッキングされ、他の人を傷つけるために使用されました。
それほど重要ではありませんが、人生を変えるほどの純資産を失いました。

今回発覚したフィッシング詐欺被害は、Googleのスポンサーリンクを介してデスクトップ コンピューターにOBS(オープンブロードキャスターソフトウェア)をダウンロードした際に始またとのこと。NFT God氏は知らないうちに、フィッシングマルウェアをダウンロードしていたというなお、OBSは業界標準のビデオストリーミングソフトウェアであり、コンピューターから直接ストリーミングができるものである。

NFT God氏はどのようにして騙されたのか

NFT God氏は、同氏の別のTwitterアカウント「1BetterbyNFTGod」がハッキングされたというメッセージを受け取るまで、自分がフィッシング詐欺にあったことに最初は気づいていなかったと明かしている。

悪意ある者は、自分のアカウントを介して詐欺ツイートを送信。しかし、それらのツイートが公開されてから2分後には削除しているという。NFT God氏の状況は、Bored Ape NFT 所有者のアドレスが OpenSeaで変更されたことに気づき、すぐに悪化。同氏によると、すべての仮想通貨とNFTが奪われたことに気付いたのはその瞬間であったという。しかし、NFT God氏は、失った資産価値については明らかにしていない。

また、ハッカーはこれだけにとどまらず、NFT God氏のサブスタックから16,000人以上のフォロワーに、ハッキングされたリンクを含む2つの電子メールがハッカーによって送信されており、サブスタックは同氏の最も貴重な所有物の1つとして説明したうえで、次のように語っている。

私を支えてくれる人々の信頼と愛を維持することを意味するなら、私はこの醜い鼻の猿のPFPとすべてのイーサリアムを100回以上失うでしょう。正直なところ、すべてのデジタル資産を失うことで冷静さを保つことができました。自分のコミュニティが危険にさらされているのを見て、私は冷静さを失いました。

同氏はフィッシング詐欺について、セキュリティの改善をすでに実施したと述べ、事件をコミュニティに伝えている。

日本語訳:
このような強力なマルウェアがGoogleによって公然と宣伝されるなんて、ナンセンスです。

さらに、「強力なマルウェア」を公然と宣伝しているGoogleを批判している。同氏のコミュニティメンバーがフィッシング詐欺の犠牲になったかどうかは現時点で不明である。

仮想通貨攻撃とフィッシング攻撃

悪意のあるプレーヤーが仮想通貨業界を攻撃する最も一般的な方法の1つは、フィッシング攻撃であると言っても過言ではない。

北朝鮮のハッカーグループは、大規模なフィッシングキャンペーンを通じて1,000点を超えるNFTを盗み、約300ETHを獲得。最近では、ビットコイン(Bitcoin/BTC)コア開発者であるルーク・ダッシュジュニア(Luke Dashjr)氏が、PGP (※1)の侵害により約200 BTC を失っている。

(※1)PGPとは…
PGP(Pretty Good Privacy:プリティグッドプライバシー)は、Eメールの暗号化のための最も一般的な標準規格になっている公開鍵暗号化プログラムの事。

最新調査で、web3市場で2022年に167件の攻撃が発生しており、これによってすべてのタイプの攻撃による合計で約36億ドル(約4585.7億円)の損失が発生し、2021年と比較して被害が47.4%増加している事が判明している。

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