バイナンスCEO、中国のデジタル通貨について言及
仮想通貨取引所バイナンスCEOのChangpeng Zhao氏は本日、BlockShow Asia 2019で講演し、中国人民銀行による開発中のデジタル通貨に関する考えを共有した。
中国のデジタル人民元の詳細は明らかにされていないが、ビットコイン(BTC)ほど分散化されていないブロックチェーンベーストークンになるだろうと考えている。彼は自身の考えを以下のように説明している。
「中国政府は、人民元の影響力を世界的に示したいと考えています。 彼らは、人民元が米ドルに対抗することを望んでおり、それを可能にするためにはこの通貨をもっとプッシュする必要があります。」
また、彼は続けて「ブロックチェーン通貨の選択肢を増やすことにはメリットがあります。 ステーブルコインを持つことは、持たないという選択肢を取るよりも優れています。 」と発言。同取引所が提供する仮想通貨と、中国人民銀行が構想するデジタル通貨の共通点である「スイテーブルコイン」について言及した。
中国の習近平国家主席の発言が、ブロックチェーン業界に火をつけた
中国の習近平国家主席は先月、ブロックチェーン技術の採用を加速するよう中国に求めており、CZ氏はこのメッセージが業界全体にプラスの効果をもたらすと考えているようだ。
「以前にブロックチェーンを笑っていた人でも今ではブロックチェーンに関心を持っています。 ブロックチェーンについて学ぶにはビットコインについてほとんど学ぶ必要があり、スマートコントラクトについて学ぶなら、イーサリアムを学ぶ必要があります。」
先月の習近平氏の発言の後、ビットコインの価格は急上昇しており、一部の投資家によると中国のデジタル通貨が2〜3か月以内に発行されると予想しているようだ。
習近平氏の発言からも見て取れるように中国はブロックチェーン分野で優位に立ちたいと考えているようで、その点でも中国のデジタル通貨計画は重要なポイントになるだろう。
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