ロシア議会、仮想通貨の使用とマイニングに関する法案の第1読会を通過

ロシアで仮想通貨使用とマイニングに関する法案の第1読会を通過

ロシア議会は、3回開かれる読会のうち第1回で、仮想通貨関連の法案2件を可決しており、正式に可決された場合、国際貿易における仮想通貨の使用が認められ、仮想通貨マイニングが正式に認められ、規制されることになる事がわかった。

日本語訳:
マイニングとcrypto Russiaで合法化されました。二次審議(コメントなど)を待ってから、公開されます。おそらく2024年9月1日から

ロシア議会は、制裁を回避するため、国際貿易での仮想通貨の合法化を決めた。各国は仮想通貨を禁止することから日常生活に取り入れることへとシフトしており、ロシアでは、国内での仮想通貨による支払いは依然として禁止されているものの、現在、デジタルルーブルを開発し、他国との協力を模索しているという。

可決された2法案ののうちの1つは、西側諸国の制裁や地元銀行への規制圧力によって妨げられている国際取引を促進することを目的としており、仮想通貨の使用により、特定の業界は特定の貿易規制を回避できるようになる。大手メディアロイター通信によると、ロシアは中国、インド、アラブ首長国連邦、トルコなどの主要な貿易相手国との国際取引で著しい中断を経験。これは、西側諸国の規制当局からの圧力を受け、地元銀行が警戒を強めている事が原因となっている。

ロシアでは国内決済に仮想通貨は認められていないが、今新法案は、同国の国際的デジタル通貨へのアプローチに大きな変化をもたらすもので、ロシアの貿易関係を強化し、世界的な規制の動向に挑戦することを目的としている。他の国々もすでに同様の措置を講じており、ベネズエラでは国際制裁を回避するため、仮想通貨を使用していることから、米国議員の間で懸念を引き起こしている。

ロシアは仮想通貨マイニングの合法化を目指している

ロシア議会は、ロシアでの仮想通貨マイニングを合法化する法案の第一読会を可決した。

アナトリー・アクサコフ(Anatoly Aksakov)議員らが起草したこの法案は、マイニング活動に対する政府とロシア銀行の規制を義務付け、連邦機関が遵守を監視しており、このイニシアチブは、マイニングの合法化、所得申告の確保、納税の円滑化を目的としている。この法案は、ロシアの情報インフラを使用せずにマイニングされたデジタル通貨の販売を許可し、これらの取引を通貨規制法の適用から除外することで、法的リスクを軽減することを目指している。なお、今法案には仮想通貨の広告禁止が含まれており、第二読会と第三読会で承認されれば、2024年9月1日に発効する予定とのことだ。

仮想通貨と米国の関係への影響と懸念事項

この法案が承認されれば、ロシアは、モスクワの国際貿易能力を抑制しようとする米国の長年の取り組みに反対することになる。

ジャネット・イエレン(Janet Yellen)財務長官を含む米国当局者は、ロシアが制裁を回避するために仮想通貨を使用していることを注意深く監視しており、次のように語っている。

われわれは、(ロシアの)仮想通貨とステーブルコインの使用に非常に注意を払っている。ロシアがしていることはそれほど重大なことではないと考えているが、制裁がますます厳しくなるにつれて、懸念されるようになる。

制裁が強化されるにつれ、ロシアの仮想通貨の使用は、同国の国際貿易に対する統制を強化しようとしている米国の立法者にとって懸念材料となる可能性がある。

新しい法律にもかかわらず、ロシアでは依然としてデジタル通貨による国内決済は許可されていない。ウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)大統領は決済システムの課題を認め、それが大きな経済的障害であると指摘している。政府会議で同大統領は、中央銀行が裏付けするブロックチェーンベースの資産であるデジタルルーブルの試験的な導入を称賛。また、大量のエネルギーを消費し、地域の電力供給にリスクをもたらすマイニングファームを規制する必要性を強調し、ビットコインマイニングのエネルギー消費量が多いことには批判的だが、国際制裁の影響を緩和するために仮想通貨を使用することを支持している。この立法上の動きは、西側諸国からの継続的な経済的圧力の中で国際貿易を維持するために代替の金融メカニズムを模索するというロシアの決意を強調している。

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