アリババがメタバース新ユニット「YuanjingShengsheng」を作成

アリババがメタバース市場に参入へ

アリババグループホールディング(Alibaba Group Holding Limited:阿里巴巴集团、※以下、アリババと表記)は、メタバースの流行に乗る最新グローバルブランドになる可能性が浮上している。

中国の多国籍テクノロジー企業であるアリババは、メタバースゲームの可能性を探求するため、新ゲームユニット「YuanjingShengsheng」を設立。この動きは、同社が毎年恒例の光棍節(こうこんせつ=独身者の日)のショッピングフェスティバルで「メタバース展示会」を開始してから1カ月のことである。中国語で「元宇宙(YuanjingShengsheng)」と呼ばれる新しいゲームユニットは、「旧宇宙」を意味し、これは、間違いなく、メタバースに参入するというアリババの意図を反映している。

北京経済技術開発地域に拠点を置くYuanjingShengshengは、Alibabaのベンチャーキャピタル部門であるAli Venture Capital Co.Ltdの子会社で、新しいユニットのスポークスマンは、YuanjingShengshengについて、「私たちのビジネスはメタバースに関連する」と説明している。

機関投資家の遊び場メタバース

メタバース市場は、すぐに機関投資家の遊び場になりつつある。

2021年10月、NEXTMONEYの特集記事「Facebookが会社名をメタにリブランドしてNFTサポートを計画」で報じたように、Facebookは社名前をMeta Platforms Incに変更するという大胆なリブランドを実施している。これに先立ち、現在世界最大のビデオゲームビジネスを収益で管理しているテンセント(Tencent Holdings:腾讯)は、メタバースサンドボックスゲーム「Roblox」の中国販売代理店になった。

アリババは急成長しているニッチ市場で注目を集めるための措置を講じており、「DingDing Metaverse」、「Taobao Metaverse」、「AliMetaverse」などの商標を出願している。バーバリーなどの国内お外の複数ブランドと協力し、毎年恒例の光棍節ショッピングフェスティバルの「メタバースアート展」を立ち上げた。

一方、別の中国のハイテク大手であるバイドゥ(Baidu:百度)は、Land ofHopeとして知られる同社初のメタバース製品を発売。この製品は、自社の人工知能開発者会議のオンラインインタラクションハブとして機能する仮想3D市場だ。このように、さまざまな大手企業がメタバース市場へ参入しており、ほかにもGoogle、Apple、Square、Meta(旧社名、Facebook)などの大手ハイテク企業がメタバース市場に参入している。

Facebookが会社名をメタにリブランドしてNFTサポートを計画

2021.11.01