EOS RAMが分散型アプリケーション(DApps)にどのような影響を及ぼすか?

最初にEOSとは?

今年には入り仮想通貨市場で最も注目を浴び、Ethereum(イーサリアム)を凌駕するとも言われている仮想通貨「EOS(イオス)」。

この仮想通貨EOS(イオス)は今年の6月2日にメインネットローンチを行い、イーサリアムのブロックチェーンからEOS独自のブロックチェーン上のシステムである「EOS.io」へと移行しました。

このメインネットローンチでは、分散型アプリケーション(DApps)のプラットフォームを構築し企業に対してアプリケーションの開発を提供することができます。

EOSは1秒間に100万件のトランザクションが実行できるようになり、イーサリアムの1秒間に15件のトランザクションと比較してもかなりトランザクション速度が早いことがわかります。また、手数料に関してもEOSはトランザクション手数料は無料となっており、EOSの流通を促すことにも繋がります。

メインネットの詳細やEOSトークンの今後については、NEXTMONEYの記事を参考にしてみてください!

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EOS RAMがDAppsに与える影響

EOS RAM(イオス ラム)とは?

EOS RAM(以後 RAM)は主に分散アプリケーション(DApps)の開発に使用するデータを格納するメモリーとなっています。また、RAMはEOSメモリデータベースとなっていますが、新しいアカウントを作成する際にも使用されます。

ユーザーは、EOSプラットフォーム上でアカウントを作成する際に最低でも4KB(キロバイト)を購入する必要があり、このRAMは自身が開発するプロジェクトのネットワーク処理能力の一部を担うこととなります。また、このEOS RAMはスマートコントラクト(自動契約)によりEOSとRAMを交換できるようになっています。

現在の仮想通貨市場でEOS(イオス)は時価総額で5位(約80億ドル)に位置しており、投資家やユーザーの投資目的や、DApps開発を目的にEOSを使用した開発者が増加していくでしょう。

このようにEOSプラットフォーム上で分散アプリケーション(DApps)がインフラとして機能することで、EOS RAMの需要も比例して需要が増加し、RAMの価格が引き上げられていきます。

EOS RAMの価格

以上のようにEOSプラットフォームが急激な成長を迎える今、「EOS RAM」の価格はどのように推移しているのでしょうか?

  • 6月20日:1KB=約0.01 EOS
  • 7月1日:1KB=約0.11 EOS
  • 7月3日:1KB=0.57 EOS
  • 7月10日:1KB=0.55 EOS

以上のような急激な価格の上昇を見せています。

しかし、このような価格の高騰は、投資家やユーザーによる投資的な要素が多くを占めているとされており、分散型アプリケーション(DApps)が今後、EOSプラットフォームで開発することになれば、EOS RAMの価格上昇は必然と予想されています。

EOS RAMの可能性と危険性

もし、このような投資家などによる投機目的の購入が増加した場合、アプリケーション開発を計画している開発者は、RAMを保有している投資家やユーザーからRAMを購入しなくてはなりません。

現在、EOSプラットフォーム上には64GBのRAMが存在していますが、もしほぼ全てのRAMが投資家やユーザーが保有していた場合、投資家は高値で開発者にRAMを売却することができますが、開発者はDAppsに必要なRAMの価格を購入できない可能性も出てきます。

EOSプラットフォームの開発企業「block.one(ブロック・ドット・ワン)」のソフトウエア開発のスペシャリストとして知られている、Daniel Larimer(ダニエル・ラリマー)CTOが、DApps用EOS.ioアーキテクチャの最新版である「EOS.io Dawn 4.0」のリリースを発表した際に、EOSはこのような状況を予想して、市場の動向に基づきRAMの配分を行う方針を発表し、また、開発者に対して未使用のRAMを配分するインセンティブを出すとしています。

しかし、同氏は「投資家やユーザーがすぐにRAMの需要が高まることを予想し買い占めることになるかもしれない」と懸念しており、レディットのあるコメンテーターはEOSとRAMの関係性について次のように語りました。

「RAMこそが本当のEOSトークンであることを認識しました。Daniel Larimer(ダニエル・ラリマー)CTOが語るように、RAMの供給が年間で最大20%しか増加しないとなると、近い将来はRAMの供給が極端に制限され、EOSトークンは何の目的であるのか疑問視されます。EOSトークンは通常の仮想通貨ではなく、DAppsを実行するためにEOSネットワーク上のリソースとして購入するトークンである。」

投資家やユーザーおよびDApps開発者は、RAMの購入や扱いに関して、慎重に取引する必要が出てきました。

このように、EOSはメインネットローンチを行い、独自のプラットフォームを稼働し始めたものの、EOSネットワーク自体に技術的な問題にを抱えています。

しかし、EOSトークンやプラットフォーム、また「EOS RAM」は仮想通貨市場において、かなりのボラティリティを持ち初めており、投資家やユーザーに大きな利益をもたらすことが予想さレ、市場では大きな期待が寄せられています。

EOS RAMを購入できる取引所

chaince取引所:https://chaince.com/

ThinkBit Pro:https://www.thinkbit.com/

※ EOS RAMはEOSトークンでしか購入できないため、事前にEOSを購入しましょう。