女性投資家が急増
オーストラリア最大の仮想通貨取引所であるBTC Marketsは、自社取引所を使用した人口統計を分析した調査結果を発表し、女性投資家の増加を明らかになった事が分かった。
報告書によると、2021年には、女性の人口統計は男性の人口統計よりも大幅に増加し、45歳~59歳の顧客である「成熟した富の蓄積者」から最も多くの富が流入していたことが判明。レポートは、仮想通貨市場がどのように多様化しているかについての洞察を提供するだけでなく、資産クラスがどのように成長しているかに関する具体的なデータを提供している。
BTC Marketsのレポートによると、「成熟した富の蓄積者」を表す人口統計は、伝統的な投資市場での豊富な経験をもたらし、仮想通貨に投資するというこれらの層による決定は、FOMO(※取り残される不安・恐怖)ではなく、“戦略的研究と情報”とのこと。同レポートの中で、女性投資家は83%増加した男性投資家と比較して126%増加したと述べている。
老後に向けた投資で息の長い投資へ
この最近の調査の結果は、女性投資家の数がどのように増加しているかを示しているが、その数は男性ユーザーの数と比較するとまだ見劣りすることもまた事実である。
BTC Marketsでは個々のユーザーがユーザーの大半を占めているが、SMSF(Self Managed Superannuation Fund=自己運用型スーパーアニュエーション・ファンド)への投資規模は2021年に大幅に増加し、2021年は74%増加している事も判明した。
ブロックチェーン調査を手掛けるBDCC(BDCConsulting)が2021年に実施した別の調査では、女性が仮想通貨に関与するようになったさまざまな要因について概説。個人的なネットワークの影響を受け、仮想通貨について刺激を受けたり、情報を提供しており、これらが関与につながった大きな要因の1つとなっており、女性の仮想通貨への関与をもたらした2番目に重要な要因となっている。BDCCは調査報告の中で、次のように述べている。
これは仮想通貨に関するニュースの豊富さ(17.7%)で、驚くことではありません。ビットコインがTeslaやイーロン・マスク(Elon Musk)氏および、ビットコインに関するいくつかの歴史的記録や物語を克服したなどの注目を集めるメディア報道の後、多くの人々が自分で仮想通貨に投資したいと思っています。
多くの研究は、仮想通貨業界への女性の参加が増加していることを示しており、これらの研究結果は、老後を現実として受け止め始める層による投資が、慎重なアプローチをとりつつ、息の長い投資につながるのではないかとみられている。