キルギス規制当局が500カ所を超える違法仮想通貨マイニングファームを解体

キルギスSCNSが500カ所を超える違法マイニングファームを解体へ

キルギス(旧国名:キルギスタン)当局は、国内で違法に運営されている500を超える仮想通貨マイニングファームを解体したと地元の通信社が報じた。

9月18日(土曜日)に州委員会のプレスセンターが報じた内容によると、キルギスタンの法執行機関は、電力網から過剰な量のエネルギーを引き出し、電力供給が不足することが急増したため、デジタル通貨のマイニング活動を積極的に取り締まっているとのこと。キルギスの秘密警察にあたるSCNS(キルギス国家保安庁)は、匿名人物らによって運営されている500カ所を超える違法仮想通貨マイニングファームを発見し、解体した事を発表。仮想通貨マイニングファームは大量のエネルギーを消費するため、ファームは配電会社の電気ネットワークに不法に接続されていたため、当局の注意を引いたとしたうえで、次のように語っている。

1セットの機器が1時間あたり約1,500~3,000キロワットを消費するため、マイニングファームはその後、発電量の不足につながることに注意する必要があります。


キルギスの仮想通貨規制事情

キルギス当局は、仮想通貨への規制に対してオープンな姿勢を貫いている。ただし、違法な仮想通貨マイニングファームは不適切であり、電力網に大きな負荷をかけるため、キルギスの規制当局は常にそれを避けてきた。

2021年5月、国家安全保障委員会は、盗まれた電力を使用して電力を供給されていた約2,000の仮想通貨マイニングユニットを没収している。市民の間で仮想通貨への関心が高まった後、キルギス中央銀行は2020年11月下旬に国の仮想通貨規制に関する法案作成に着手している。

法案は2021年1月に提案され、仮想通貨に対する政府の姿勢とその方法を定義し、それらは国内で使用される可能性がある。同法案は、FATF(マネーロンダリングに関する金融活動作業部会)のガイドラインに従って設計されており、キルギスタン当局が仮想通貨のマネーロンダリングやテロ資金供与のリスクチェックに役立つとのこと。