OpenSea はインサイダー取引判明直後に該当職員を辞任へ
従業員のインサイダー取引が判明したOpenSeaは、取引スキャンダルで従業員が辞任直後に、NFTマーケットプレイスアプリのリリースを発表したことが明らかになった。
Hey @opensea why does it appear @natechastain has a few secret wallets that appears to buy your front page drops before they are listed, then sells them shortly after the front-page-hype spike for profits, and then tumbles them back to his main wallet with his punk on it?
— ZuwuTV.eth 👻🎃🦇 (@ZuwuTV) September 14, 2021
NEXTMONEYの9月16日付の特集記事「OpenSea幹部のインサイダーNFT取引がTwitterユーザーに発見される」で報じたように、Twitterユーザーのzuwu氏によって、OpenSeaの製品責任者であるネイト・チャステイン(Nate Chastain)氏がインサイダー取引に関与している可能性をツイッターを通じて告発されていた。
告発によると、プラットフォームのフロントページに掲載されることがわかっているNFTを秘密の仮想通貨ウォレットを利用して事前に購入したことで、値上がり後に売却。OpenSeaはブログを通じて従業員の一人がインサイダー取引に関与したことを認めており、チャステイン氏についてはOpenSeaの製品責任者を辞任する形を取った。
インサイダー取引疑惑の一方で新アプリをリリース
その一方でOpenSeaは、GoogleストアとAppleストア向けの取引アプリを公開しており、これにより新たな投資家を引き付ける可能性があると期待されている。
取引アプリを利用することで、ユーザーは現在のプロファイルに接続し、検索機能を介して新しいNFTを見られるだけでなく、お気に入りのNFTを保存し、各アイテムのさまざまなコレクションと統計を表示できる。
しかし、今回のタイミングでのアプリケーションリリースには疑問の声も上がっており、特にOpenSeaの製品責任者であるチャステイン氏がインサイダー取引問題へ関与してしまったことも大きな要因となってい。
ブログによると、OpenSeaはデスクトップサイトに新機能の追加を検討しており、より簡単にNFTを入札することができるほか、公式コレクションを作成せずにデジタルアートを作成する機能などが予定されているという。OpenSeaは、現在運営されている最大のパブリックNFTマーケットプレイスであり、8月の月間取引量は30億ドルに達し、CryptoKittiesやCryptoPunksなどの人気のあるNFTブロックチェーン取引を処理していることで知られている実際、トラッカーNonFungible.comによると、OpenSeaは、デジタルアートやデジタル元帳に接続されたNFTアイテムの売り上げが、過去最高を記録した8月に10億ドル(約1,098億円)以上増加したことを明らかにしている。また、OpenSeaは7月の資金調達ラウンドで、ベンチャーキャピタル大手であるアンドリーセンホロウィッツを含む投資家から1億ドル(約109億円)を調達し、市場評価も15億ドル(約1,648億円)にまで上昇している。