CoinbaseCEOが160万ドル以上のCOIN株を売却
現在、相当の渦中にあり、その行方が注目されているFTX崩壊騒動が進行中の仮想通貨の冬の終わりの希望を打ち砕いたことで、大手仮想通貨取引所Coinbaseのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高経営責任者)が160万ドル(約2.2億円)以上のCoinbase株(COIN)を売却したと衝撃Newsが飛び込んできた。
場がビク仮想通貨の冬は、世界展開を図る大手仮想通貨取引所や大手の関連企業にも飛び火しており、当NEXTMONEYの11月14日付特集記事「激化するクリプトウィンターの中でコインベースが再び60人解雇」で報じているように、Coinbaseでは2022年6月に続き、再び従業員の解雇を実施したばかりである。人員削減を推し進めるCoinbaseで今度は、アームストロングCEOが「同様の運命に苦しむことはない」とユーザーに不安の払しょくにつとめたものの、取引所にとっての状況はバラ色には見えない。
今年2度目の解雇
Coinbaseのアレシア・ハース(Alesia Haas)CFO(最高財務責任者)によると、Coinbase は、今年初めに従業員の規模を18% 削減した後、最近、現在の状況の直接的な結果としてさらに60 人の従業員を解雇しており、同CFOは次のように語っている。
収益がさらに落ち込むことがわかり、これがすでに計画したシナリオを超えて影響を与えると思われる場合は、さらなるコスト削減措置を講じる必要があります。
同取引所従業員の解雇は、決して特別なケースではなく、多くの仮想通貨取引所は、不利な市場環境の影響を大きく受け、円滑に業務を継続するために支出を削減し続けている。ただし、CoinbaseのアームストロングCEOによる資産売却は、特に資産が売却された価格を考慮すると、同取引所の財務状況が悪化していることを示唆している可能性がある。
年初来高値の6分の1で売却された資産
同CEOによる29,732株売却により、総額は1,625,151.12ドル(約2億円)になった。
Coinbase株の一連売却は13回に分けて取引され、1株あたりの平均価格は54.66ドル(約7,600円)となっている。価格は決して安くはないものの、2022年の最高値は、1株あたり348.49ドル(約48,600円)の価値があり、売却時の平均価格の6倍以上のとなっていた。最終的に、売却はCoinbaseへの投資家の関心が高まっていることを示唆している可能性もある。当面、弱気相場が続くとみられており、仮想通貨取引所は、生き残るためにより厳しい選択を迫られる事は必至である。