キャシー・ウッド氏がエルサルバドルの経済的飛躍でビットコインでGDPが10倍に成長すると予測

キャシー・ウッド氏がエルサルバドルのGDPが10倍に急上昇すると予測

投資管理会社ARK(アーク・インベストメント・マネジメント)の創設者兼CEO(最高経営責任者)であるキャシー・ウッド(Cathie Wood)氏は、ビットコインとAIの導入により、エルサルバドルのGDPが5年で10倍に成長する可能性があると予測している事がわかった。

キャシー・ウッド氏によると、エルサルバドルは前例のない経済変革を経験する可能性があり、今後5年間でGDP(国内総生産)は10倍に増加する可能性があると予測。この楽観的な予測は、ナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領のリーダーシップのもと、同国がビットコインとAI(人工知能)を継続的に導入することにかかっており、次のように説明している。

日本語訳:
エルサルバドルを、歴史上最大の経済・技術革命の2つであるビットコインとAIコミュニティのオアシスにするというブケレ大統領の決意こそが、エルサルバドルの実質GDPが今後5年間で10倍に拡大する可能性があると私が信じる理由だ。

エルサルバドルを技術革新の中心地に変える

エルサルバドルの経済は現在、GDPが約300億ドル(約4.7兆円)で、平均月収はわずか450ドル(約7万円)である。

ラッファー曲線の原則(※潜在的な税率引き下げが税収の増加につながることを示唆)を認識し、ブケレ政権は大幅な税制優遇措置を導入。その結果、これらの措置は経済活動を刺激し、世界的な投資を引き付ける態勢が整っている。

さらにエルサルバドル政府は、ARK Educateの最先端のカリキュラムを国家教育システムに統合。この統合には、ロボット工学、エネルギー貯蔵、AI、ブロックチェーン、マルチオミクスなどの科目が含まれている。同氏は、これらの取り組みがエルサルバドルを技術革新の中心地に変えるというブケレ大統領のビジョンの根幹であると考えているという。また、透明性と投資家の信頼を促進する取り組みの一環として、エルサルバドルは最近、カスタマイズされたメモリープールを通じてビットコイン投資データへの一般公開を開始。この動きは、国のデジタル通貨事業への取り組みを戦略的に強調しており、最近の数字によると、エルサルバドルは‎5,766.7BTC以上を保有しており、その価値は3億9,136万ドル(約613.7億円)を超えている。

ブケレ大統領の再選後、同政権は、非課税避難所とビットコイン債券の立ち上げの計画を進める予定とのこと。ビットコインの合法化の決定を批判したIMF(国際通貨基金)などの国際機関からの反対にもかかわらず、同国は揺るぎない姿勢を保っている。